長編2(ブック)

□第百二十七話
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インペルダウン海上
「正面入口」

2「んが——っはっはっはっは!!
 ここまでくるともう敵と呼べる奴はいないわねい!!」
1「油断しやがって アマチュアか 貴様……」
2「ん何よ———う!!!」
1「外には軍艦が10隻はいる 1隻につき海兵は800人
 どういう風に待ち構えてるかわからねェが
 軍艦を1隻奪うって事は10隻いる軍艦全部を敵に回すという事だ
 ——気を抜いてる場合か」
2「な…成程…」
「よーし 全員構えろ!! 扉を開くぞ!!」
「う…!! ついに…再びシャバの光を……!!」
バギー「バカ まだ 逃げきれたわけじゃねェ!!」
ジンベエ「…………」
「海軍に勝てば天国 負けたらまた地獄だ!!」

入口の扉を開いた。

「何千人構えてようが 必ず突破してまた海へ出るんだ!!」
「かかって来いチキショー!!」
「さァ 行くぞ 野郎共ォ〜〜〜〜!!!」

扉から一気に出て行く囚人達。
そこには——
海軍も船も何もなかった——…。

「!!?」
「ええ!!?」
「……軍艦がねェぞ!!?」
「う…奪うべき軍艦が1隻もねェ!!」
「海兵の一人もいねェ!!」
「そんな……これじゃどうしようもねェじゃねェか!!」
「何もできずにおれ達ァ ただここでマゼランを待つのか………!?」
「どういうこった……」
クロ「成程…敵も思う程バカじゃなかった様だな……
 海底には大型の海王類達 確かにこの凪の帯こそがインペルダウン
 最大の防御壁だ」
「地獄の底から……やっとここまで這い出て来たのに」
「くそ〜〜〜〜このまままた地獄へ堕ちるんだァ」
ジンベエ「——嘆いている時間はないぞ……この出航はつい先程
 マゼランから出された指示じゃ」
「「!?」
ジンベエ「……よく見ろ 霧の奥にまだうっすらと帆影が見える」
「あ…本当だ!! で…でも あんな遠くに見えたからって何だってんだよ!!」
ジンベエ「安心せい!! わしがおる!!
 ここは任せて貰おう………!!」
「「「!!?」」」

ジンベエは扉をはずして背中に乗せて海へと降りる。

「これ!! さっき 手に入れた子電伝虫
 一応持ってってくれ!!」
ジンベエ「ええか 急ぐぞ」
クロ「さっさと走れ!!」
「「!!」」
「おおお〜〜〜〜!! あんなに重い扉持って進んだ!!
 さすが 魚人海賊団 船長!!」
「何かゾクゾクしてきた!! “七武海”の戦闘が見られるなんて!!」
「希望が湧いてきた!!」
「しかも我らが救世主 キャプテン・バギーもそれに並んで乗り込んで行く!!
 さすがだ!!」

ジンベエは海を走り猛スピードで海軍船へと近寄っていく。
その扉の上にはクロコダイル、Mr.1、バギー。
だがバギーだけは七武海の近くに居れば
安全だと決めつけて乗り込んでいただけだった。

だがそんなジンベエ達に 砲弾が撃ち込まれていく。

バギー「おわーっ!!」
ジンベエ「見つかったか!!」
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