長編2(ブック)

□第百二十四話
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ルフィ「紙は下に向いてる!
 エースは下に……ん? そういえばここどこだ!?」
「何だ? そりゃ」
イワ「ビブルカードじゃない……
 今 復活したからには 何が何でも
 兄の救出に行くんだろうね……まァ ヴァナタの命…… 
 勝手にすればいいけど……」
ルフィ「イワちゃんは脱獄すんのか!?
 ボンちゃんはおめェを助けたくて階を降りて来たんだもんな!」
「お……おめェ!??」
ルフィ「逃げ出すついでにエースの居場所 教えてくんねェか?」
イワ「何を言ってんの!? ボンボーイがヴァターシを助けに?
 ん〜〜〜〜フフ あらそうだったの カワイイとこあるじゃない……
 ——でも気持ちだけ貰っておくわ まだ脱獄する時じゃなッシブル
 世の中の情勢は把握してる……「海軍」と「白ひげ海賊団」を中心に
 大きく世界は動こうとしてるわね
 ———でもあの男はまだ動かない 世界中の革命家達の“黒幕”
 ヴァターシの同胞……“革命家ドラゴン”!!」
ルフィ「ああ……おれ達の父ちゃんか」
イワ「——そう ヴァナタの父ちゃんが軍を率いて動きだす時……
 ヴァターシは再びシャバへ飛び出し世界の流れに身を投じる
 今むやみに脱獄を試みてもシャバで大きく手配されるだけャブル」
ルフィ「……………」
イワ「父ちゃん!!?」
「「父ちゃんだとォ!!?」」
ルフィ「?」
イワ「ヴ!! ヴ!! ヴァカおっしゃい!!
 ヴァナタがドラゴンの息子!? 息子がいたの!!?」
ルフィ「おれだけじゃねェよ 姉ちゃんもいる
 あ……コレ言っちゃいけねェんだっけな アリアにまた怒られる……
 まあ いいや じいちゃん言ってたし
 おれ よく知らねェんだよ 実は顔も知らねェしな」

イワンコフはこれに驚き続けていた。

イワ「——ヴァナタと姉ちゃんの出身はどこ………?」
ルフィ「“東の海”だ」
イワ「!! やっぱり……!!」

イワンコフは昔ドラゴンに聞いた事があった。

—イワ「風に吹かれてる時 ヴァナタ
  どこにいても…同じ方角を向いてるわよね……」
—ドラ「……そうか? 妙な所に気づく奴だな
  ———特に意識した事はない」
—イワ「——じゃあ 帰巣本能ってヤツかしら そっちに故郷があるのでは?
  東の海に想う家族でもあるの?……どう?」
—ドラ「……素性の詮索はよせ イワ……!!」

過去こういうやりとりをした事を思い出したイワンコフ。
これを本当だとしたらと考えたイワンコフは——
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