長編2(ブック)

□第百二十三話
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イワ「やかましいっ!!!」
2「ヘブ!!」
イワ「だから今助けてんじゃないのよ!!! 命ナメんじゃないよ!!
 一度は死ぬと決まった運命に逆らう事がどれ程の事かヴァナタわかってんの!!?
 ヴァターシは神や仏じゃないんだよ “奇跡の人”!?
 ヴァナタ達がヴァターシを何と呼ぼうと勝手だけど……
 他人にすがりついてるだけのバカを救えた事はない……
 貧困に倒れそうな国も戦い敗れ死にそうな国も……
 ヴァターシはそいつらの生きる“気力”に問いかけただけ
 奇跡は諦めない奴の頭上にしか降りて来ない!!!
 “奇跡”ナメんじゃないよォ!!!」
2「!!!」

二人はそこを離れてステージのある部屋へと戻った。
そこで話を聞くことに——

イワ「——つまりヴァターシは“ホルホルの実”を食べた
 「ホルモン自在人間」というわけ
 性別・体温・色素・成長・テンション!!
 人間を内部から改造する事ができる人体のエンジニアよ
 ヴァナタ そもそも“新人類”の香りがするけど
 ここのキャンディ達は完全に性別を超越してる
 男が元々女かも知れないし………
 女が元は男かも知れない そんなミラクル
 ん〜〜〜〜フフフ!! そんなミラクラブル!!」
「「「フ———ッ!!!」」」
2「なるほど……!! “ホルモン”でさっきの男を女に……!!
 ——でも見れば見る程ここが監獄なワケがない!! やっぱり夢よ!!」
イワ「夢じゃな——い!! 夢の国!!」
2「べふ!!」

ウインクの風圧でボン・クレーは頬を打たれる。
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