長編2(ブック)

□第百二十三話
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2「二人って事は…!! 麦ちゃんもここにいるの!!? どこ!!?
 無事なの!!? あんた達看守!? ここどこ!!?」
イナズマ「まあ落ち着いて……あの方が教えてくれるわ」
2「!」

するとライトが落ちて 辺りは真っ暗になった。

「始まるぞ……!! ステージが」
イナズマ「前へ行きましょう」

前に案内されると
ステージ上に影が一つ見える。
そこから声をかけられる。

「よく眠れたかしらキャンディボーイ……
 ——いいえ Mr.2…………ボンボーイ」

2「……何?? 何であちしの名前……」

賑やかになる人達。
ライトがステージに当たる。
そこには背中を向ける人が立っていた。

「ん〜〜〜〜……よく来たわね
 ……ここは」

ギターの音が鳴り響く。

「ここは……インペルダウンの下水道から…
 “在るハズのない道”を進むとたどり着く……
 囚人達の……楽園〜〜〜〜ナ!!!」

再びギターがかき鳴らされる。

「ンフフ 何でもあるわよ 楽しんで♡
 お酒も武器もゲームも 何より……
 ——自由があるわ」

歓声を上げる人達。

2「!」

「ん〜〜〜〜……そうそう 今日も看守達は騒いでる
 「囚人が消えた」「魔界へ引きずり込まれた」——ってね でも残念
 み〜〜〜〜んな ここにいるわ!!
 ん〜〜フフ……ここが…“魔界”じゃないかって? フフ……
 ——しいて言うなら オカ“マ界” 誰も知らない……裏社会
 ようこそ ここは」

ステージがパッと明るくなるとそこには——

イワ「インペルダウン LEVEL5.5番地
  囚人達の秘密の花園!!! ア〜〜〜〜っ!!!
  「ニューカマーランド」!!! ヒィ〜〜ハー!!」

そこにいたのは
カマバッカ王国 女王【永久欠番】
エンポリオ・イワンコフ
のその本人が立っていたのだ。
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