長編2(ブック)

□第百二十三話
2ページ/10ページ

LEVEL4——
焦熱フロア 署長室——

マゼランは腹を下して閉じこもっていた。

マゼラン「オォ〜〜〜〜!!!
  毒を使いすぎた」

LEVEL2——
猛獣フロア

サル「ああ 囚人達は檻に収めたが
 どうも奪られた鍵が足りねェ
 少々 厄介だな……」

LEVEL3——
飢餓フロア

サディ「見つからないハズはん〜〜〜〜♡
  ないわ!! 早く!! 生け捕っちゃうのよ!!
  オカマの囚人は必ずこのフロアにん〜〜〜〜♡ いるわ!!」
「「はっ!!」」

偽ハンニャバルの証言した
「オカマは階段を登っていった」という言葉を信じて
LEVEL3を捜しまわっていた。

時間は流れて……
Mr.2・ボン・クレーは………

目の前の扉を開けると賑やかな場所に出た。

「おォ やっと起きたか兄ちゃん」
「随分寝てたな 飲まねぇェか!?」
「ニューカマーにカンパーイ!!」
「モニター観てたぜ 面白かったよ おめェらの珍道中!!」

飲み屋の様なそこは
オカマのたまり場だった。

2「何ここ………」
「席へどうぞ どのフロアから来たの?
 料理もたくさんあるわよ!!」
2「ここど!? 麦ちゃんは!?」
「脱獄した記憶でもある?」
「安心しなよ ここはインペルダウンだよ」
2「そんなわけナイでしょ!!?
 私服で料理食って酒飲んで——って……
 楽園かっ!!!
 ……そうよ あちしは……狼に襲われて……
 立ち上がった麦ちゃんの不思議な力で助けられて……
 そのまま意識を……じゃあこれは夢の中!?
 それともあのまま凍死してここは……あの世!!?」

くるくると回るボン・クレー。
そこに——

「あら……お目覚め? よく眠ってたわね かれこれ10時間くらい…」
2「!? 10時間!? 何言ってんの アンタ誰!!?」
イナズマ「私の名はイナズマ
 私が凍死寸前のあなた達二人をここへ運んであげたのに……!!
 失礼しちゃう♡」

イナズマと名乗ったその姿は
半分白 半分オレンジの髪や服をした女性だった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ