長編2(ブック)

□第百二十二話
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ルフィは
極寒フロア 中央塔 牢獄内にいた。

ルフィ「ウワァアアアアアア〜〜〜〜っ!!!!
  ゼェ ゲフ!! ゼェ ハァ……ハァ……ア………!!
  ウゥ………!!」

その中にいる囚人達は
苦しむルフィを見続ける。

「……えれェのが入ってきたな
 おれ達ァ コイツの脂肪見届け係か!?」

ルフィは苦しみながらニョン婆に言われた言葉を思い出していた。

ルフィ「フゥー………フゥー」

目の前は歪み
ルフィは出ようとして牢屋へと頭突きをする。

ルフィ「ウア!!!」
「無駄な事はやめろ…!! そんなに毒をくらって
 死なんわけがあるまい 目も…やられてるな
 ……耳は 聴こえるか? 大人しく死を受け入れろ…」
ルフィ「……いやだ!! 死なん!!!
  おれは……死なねェ!!! エースを助けるまでは…!!」
「誰だか助けてェのか お前が助からねェのに……
 友達でも檻に入ってんのか…? バカバカしい
 監獄内においては 自分の命だけ守れ……!!」
「助けは来ねェ……全員が孤独だ……!!」
「火の海においてはとなりの野郎を踏みつけて生き残り
 怪物に遭ってはとなりの野郎をエサにして 己の身を守る
 人を気遣ったら命を失う
 誰かを助けてェなんてクソみてェな事口にするな!!
 ヘドが出るぜ……!!」
「フフ………!!」

囚人達が笑い出す。
ルフィは苦しみ続け笑われ続ける。
すると遠くの方から人が来た。

「見ろ…誰か来るぞ」
「看守じゃねェ……!! 職員じゃねェな…」
「……………裸…!?」

そこには血まみれのボン・クレーが立っていた。

2「麦ちゃんっ!!!!………!!
 助けに来だっ!!!!!…………!!
 ゆ……!! 友情の!!! 名のもどにっ!!!!」

ガタガタと震えながらそこに立っていた。
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