長編2(ブック)

□第百二十一話
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ハンニャ「署長 その署長イス 私に譲る時には
 もっとオープンなやつにして下さいよ」
マゼラン「黙れ おれは閉ざされた場所にいたんだ
  お前には心も閉ざしたい」
サディ「こんなに待つなら私達直接LEVEL3へん〜〜〜〜♡
  行っちゃえばよかった」
マゼラン「……そう慌てるな サディちゃん」
サディ「私じゃないのよ このコ達
  いつでも血に飢えててん〜〜〜〜♡ あんまり気が長くないの」

サディの後ろには大きな馬やコアラにサイが立っていた。
ミノゼブラ【人見知り】
ミノコアラ【武闘派】
ミノリノケロス【内気】
の三体。

そんな待ち時間に

「報告します!! “麦わらのルフィ”は現在
 LEVEL3 吹き抜けの塔の内側へ入り込んでいまして
 映像が確認できないそうで………」
マゼラン「何ならそのままこのフロアへ落下してくれれば
  手間が省ける……あの下は煮える“血の池”
  あいつらは全員が能力者だ 落ちれば命はない………!!」

だがそんな運の悪い彼らではない——

「マゼラン署っ!! ご報告を!!
 侵入者“麦わらのルフィ”はすでにこのフロアに入っております!!!」
マゼラン「!?
  何だとォオオ!!!? どういう事だ!?」
「“吹き抜け”から落ちて来た模様で!!」
マゼラン「穴の真下は“血の池”のハズだぞ!! なぜ助かった!!?」
「おそらくですが!!
 共に落ちて来た巨大な瓦礫のお陰で回避できたのではと……!!
 さらに!!」
マゼラン「何だ」
ハンニャ「私このイスいりません」
「獄卒獣ミノタウロスも動かぬ姿で落ちて参りました……!!」
サディ「!!? まさかやられたというの………!!?」
マゼラン「落ち着け 警備兵の認証なしで使える階段は二つだけだ
  3隊に分かれる事にする
  この場所LEVEL3への階段を貴様に任せる ハンニャバル
  サディちゃんは獄卒獣たちを連れ LEVEL5への階段を守れ」
サディ「そんな!! “守り”なんてん〜〜〜〜♡ いやっ!!
  攻めたい!! 攻めなきゃ生きてる意味がないわ 署長!!」
マゼラン「不服か?」

マゼランはため息を二人へかける。

サディ「ああっ!! ため息をん〜〜〜〜♡ やめて!!」
ハンニャ「なぜ 私まで——」
マゼラン「捕らえた後は貴様の好きにするがいい」
サディ「最高♡ それたまんない」
マゼラン「残る獄卒共は全員で奴らを追え!! 殺しても構わん!!」
「「はっ!!」
サディ「ん〜〜〜〜♡ ギリギリ生かしてね」

その場にいた全員が動き出す。
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