長編2(ブック)

□第百二十一話
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LEVEL4
血の池——

そこでは今まさに拷問を受けている囚人がいた。

「おい やめてくれ……!! 死んじまうよ!!」

「どうなろうともそれが報い
 お前達が今までにどれだけの人間を殺してきたか 
 やれ」

大きなそれは金棒を振り上げる。

「「やめろォオ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」」

囚人達は鉄釜へと落ちていく。

「「ぎゃあああああああ〜〜〜〜!!!!」」

熱せられたそこへ落ちていくものもいるが
何とか落ちずに脱走するものがいた。

「助けで………!!」
「薪を運べ!! モタモタするな!!」
「囚人が逃げ出したぞ!!」
「ハァ どけ!! 熱い!!!
 体が……内臓が焼ける……!!」
「ハァ…このフロア……死ぬより苦じい……!!
 もういやだ!! 道を空けろォ!!!!」
「おい どけ!! 火の海に叩きこまれてェのか!?」

逃げる囚人の先には男が一人立っていた。
その男にぶつかった囚人は頭突きをされて鉄釜へと落ちて行ってしまう。

「貴様!! 囚人が囚人に手をあげるなど……!!」

そこには
元バロックワークス 殺し屋ダズ・ボーネス 
通称 Mr.1が立っていた。

牢屋からは囚人達がざわざわとフロア内を見ていた。

「……何事だ マゼランもハンニャバルも…
 獄卒獣もガン首揃えて……このフロアで何が始まるんだ……!!」

LEVEL4 LEVEL3との連絡通路前———

そこには看守達とマゼランたちが待っていた。

「降りて来るならこの扉だ
 通信はまだか 奴らミノタウロスに打ちのめされたのか?」
「熱いな……!! ここは 防火服をしっかり閉じろ」

大きな椅子に座るマゼラン。
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