長編2(ブック)

□第百十八話
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「おかしいな……!!
 マゼラン署長との連絡が途絶えた!!」
「とにかく 全フロアの看守室と「海軍本部」への報告を急げ!!」
「どういう経緯かどんな目的かわからんが
 今 LEVEL2で道化のバギーと走り回ってたのは
 間違いなく……!! 海賊“麦わらのルフィ”だ!!!」
「………LEVEL2看守室と連絡が取れません!!!」
「!?」

そのフロアの看守たちは
ボコボコになって倒れていた。

【LEVEL2看守室!! 応答せよ
 何かあったのか!? 看守室!!】

LEVEL2看守室跡には——

バギー「……………!!」
ルフィ「おし!!」

小さくなったルフィと驚くバギーが立っていた。
その前には倒れたバジリスクが————

バギー「……………て………手が巨大化した
  ゼェ…ゼェ…何だ 今のは そしてその姿は何だ」
ルフィ「ハァ ハァ
  “ギア3”だ!! ハァ……
  何とか倒せた………!! 早く…!!
  レベル3へ行こう!!」

ルフィの体は戻っていく。

「地獄に……救いの神が降りたぞ」
ルフィ「戻った」
バギー「!」
「……あの怪物を倒した……」
「「「うおおおおおおお〜〜〜!!!」」」
「バジリスクを仕留めたァ〜〜〜!!!」
「やってくれたぜ!! おめェら すげェぞ〜〜〜!!」
「ついでに看守室まで潰してくれるとは
 信じられねェ神様だ!!」
「「!?」」

周りの囚人達は喜びに沸いていた。

「どこの誰だか知らねェがありがとよ!!」
「願わくば鍵取ってくれ!! 牢と手錠の鍵を!!
 そこに落ちてる鍵の束!!」

そこにいたMr.3はにやりと笑っていた。

3「“麦わらのルフィ”……奴がなぜここに……!!
  ……いや 何にせよ檻の外にいるという事は 脱獄の途中に違いない」

ルフィを利用しようと3は笑っていたのだ。

バギーは鍵を囚人達へ渡して
囚人達は牢を出る。

「やったァ〜〜〜!!
 開いたぞ〜〜〜!!」
「檻から出られた〜〜〜!!!」

バギー「ぎゃはははは!! 感謝しろ バカヤロー共!!
  てめェらに自由を与えた男の名を言ってみろ!!」
「“キャプテン・バギー”!!
 あんたへの恩は忘れねェ!!」
「“キャプテン・バギー”はおれ達の救世主だ!!」
バギー「んぎゃっはっはっはっ!! そうだ その名を胸に刻みこめ!!
  どんどん檻を開けてやれい!!」

こんだけ囚人たちを逃がせばそれに乗じて逃げられると思っていたバギーだったが
ルフィはバギーを掴んで走り出す。
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