長編2(ブック)

□第百十六話
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とある海域
黄色い船は少しずつだが確かにマリンフォードへと向かっていた。

アリアとローは部屋の中で向き合って座っていた。

『一つ聞きたいことがあるわ』
ロー「なんだ」
『“あの人”は最期まで笑ってた?』
ロー「………ああ 笑ってたさ」
『そう それならいいの 
 彼は人一倍ドジで 人一倍優しくて 人一倍笑う人だったから
 どんな風に亡くなったかは聞かない…けど 最期がどんな顔だったのかなって』
ロー「お前の知るあの人とおれの知るあの人は違わないってことだな」
『みたいね……あなたはドフラミンゴに何かする気ある?』
ロー「ああ……まだ準備が整ってない現状で動くわけにはいかないが」
『………』
ロー「お前も奴に仕返しをしたいんじゃないか?」
『ええ 大事な人を奪った奴に仕返しは絶対にする
 “七武海”なんて奴の都合のいい立場が奴の本当の目的を隠してる
 いつか絶対にその座から降ろしてやるの……』
ロー「フッ……いいんじゃねェか?
  それがいつになろうと…な」

二人は夜になるまで過去の話をして盛り上がった。

それからアリアは甲板に出て膝を抱えて座っていた。

『ハァ……なんで気が付かなかったんだろ……
 前の事なんか考えても意味がないのは分かってるのに——…
 エース……無事でいて……』

そんなアリアの元に——

ロー「おい お前の電伝虫がなってたぞ」
『えっ ありがとう』

アリアはそれを受け取る

『ん…メッセージだ』

アリアは電伝虫のメッセージを聞く。

【あーあー アリアか?
  おれは……あー名前なんだっけ? ハンモック……?
  んーと 蛇女と一緒に「監獄」にいってエースを助けに行って来る!!
  んじゃ!!】

『はい?………?』
ロー「麦わら屋か」
『ええ ルフィがハンモック?……蛇女………あ!!!!
 ハンコックと一緒にいるの!!!? あの子!!!
 うそでしょ……っ しかも“インペルダウン”に向かうって 
 どうやって行くのよ………』
ロー「でも インペルダウンとマリンフォードは近い
  ならどこかで会えるんじゃねェか?」
『………ならいいんだけど…
 インペルダウンで大暴れ何てしたら大変よ……』

アリアは頭を抱えていた。
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