長編2(ブック)

□第百十六話
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「「「行ってらっしゃいませ 蛇姫様〜〜〜〜!!」」」
「「また来てねルフィ〜〜〜〜」」
「「ルフィちゃ〜〜〜〜ん」」

ルフィ「しししし!!」

ルフィへ手を振る女たち。
盛大な見送りだった。

ルフィ「あ! 電伝虫ってあるか?」
ハン「……あ あります…」
ルフィ「番号は—……っと
  あったあった 何かあった時用の電伝虫の番号!!」
ハン「……誰にかけるのじゃ?」
ルフィ「おれのねーちゃんだ!!」
ハン「姉がおるのか?」
ルフィ「ああ 名前はアリアっつーんだけど
  たぶんこの事知らねェんじゃねェかとか
  行ける場所にいるのかすらわからねェからよ!!」
ハン「アリアじゃと……!!? 
  ルフィ!! アリアの弟なのか……!?」
ルフィ「ん? ああ!! 知ってんのか?」
ハン「知っているもなにも……アリアは唯一無二の
  わらわの友じゃ」
ルフィ「アリアの友達か!! いろんな所に知り合いがいんなァ〜〜」
ハン「……それこそ“七武海”入りしてすぐの事
  どうしても出なければならない会議があって…
  本部まで行った事がある…
  その時にあの恐怖を思い出してしまって
  誰も通らない廊下の隅でうずくまってしまったわらわを
  大丈夫かと言って手を差し伸べてくれた その時は手を払いのけてしまったが
  次に会った時…遠くの方を見ているアリアを見つけたんじゃ 
  その目線の先には天竜人 わらわはつい話しかけてしまった
  「なぜそんなに天竜人をみつめるのか」と
  するとアリアは「嫌いだから」と……
  「ここにいるのすら息が詰まる」と話してくれた だがすぐに笑顔で
  「いつかあいつらをぶん殴ってやるんだ」って言ったんじゃ」
ルフィ「そういやァ アリアが数年前に天竜人を殴ったとかって話を聞いた」
ハン「それを聞いた時 わらわは驚いた
  最後に会ったのはそれより前 その後は会えてないのじゃ
  アリアは元気か?」
ルフィ「ああ!! 変わってないと思う」
ハン「そうか では電伝虫を貸そう 
  もし出なくてもメッセージを残すがよいだろう」
ルフィ「何から何までありがとうな!!」
ハン「……はうっ……」

ハンコックは胸打たれていた。
ルフィは帽子のリボン部分に入れていたアリアの電伝虫の番号を使って
連絡をするもつながらずメッセージを残すことにした。

ルフィ「あーあー アリアか?
  おれは……あー名前なんだっけ? ハンモック……?
  んーと 蛇女と一緒に「監獄」にいってエースを助けに行って来る!!
  んじゃ!!
  ————これでよしっ!!」

ルフィは電伝虫を置いて
部屋に戻った。
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