長編2(ブック)

□第百十六話
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一方——
船長ルフィは 兄エースを逃がすべく
着々と“大監獄インペルダウン”への波を越える

「ぎゃああっ!!!」

海兵は足を抱えて倒れていた。

ハン「一度で覚えよ…薄馬鹿者
  わらわの膳は一食100kg!!
  これ以下は腹の足しにもならぬ!!
  再び石にされたいか!!!」

「やややや!! も……申し訳ありません!!
 以後 厳重に注意を!!」

ハンコックは部屋に戻っていく。
部屋の扉前には石にされた海兵が二人いた。

「あ……あれは!!?」
「見せしめだ……!!
 少しでもハンコックの部屋を覗こうとすればああなると
 ……コエッ」

海兵達はなるべく近寄らない様にしていた。

部屋の中———

ハン「ルフィ……さァ…たんと食すのじゃ♡」
ルフィ「極めて美味だなあ
  おまえに食べさせて貰う事で一段と甘味な食事になるぜ!!」
ハン「まあ そんな♡」

というハンコックの妄想をよそに———

ルフィは大きな肉を二枚同時に食していた。

ルフィ「おめェ 何やってんだ そんな隅っこで!!
  メシ 食わねェのか? この海王類のハム ゲロうま!!」
ハン「よ……よ……よいのじゃよいのじゃ
  わらわ何だか胸がいっぱいなのじゃ」

気が付けばルフィは用意されたご飯を全てたいらげていた。

ルフィ「ぶへ——食った食った!!
  ん〜〜〜まかったな〜〜〜〜〜!!」
ハン「ル……ルフィ そなた密航者だと忘れるな!」

ルフィの大きな声に海兵達は不振に思ったのか
部屋の扉をノックする。

「ハンコック 部屋に他に誰かいるのか!?」

外では——

「ストーカー中尉!! 本当に聞いたのか」
「確かに「ぶへーくったくった」と……
 “女帝”がそんな事を言うでしょうか!?」
「ありえねェ もし本人だったらおれはモヒカンにしてもいい」
「ははは」

だが出て来たハンコックは——

ハン「ぶ………!! ぶへ——くったくった!!」

「「「言った———っ!!!」」」

即モヒカンの刑である。

ハン「馳走になった 皿を下げよ
  ——今の分量 わらわ1日5回食すので忘れるな」

「「「そんなに————!!?」」」
「それでは我々の食糧が!!!」

ハン「そなたらなど死んでも構わぬ」

「最悪だ!! でも………美しい♡」

ポートガス・D・エース 公開処刑まで
あと6日
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