長編2(ブック)

□第百十六話
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“偉大なる航路”————
クライガナ島「シッケアール王国」跡地————

大きな城の敷地内に一人の少女がいた。

ペロ「確かに私は言ったけど……
  旅行するなら……
  ——暗くて湿ってて…怨念うずまく古城のほとりで
  呪いの唄でも歌って過ごしたい………って
  でも召使いがいないなんて聞いてない!!
  朝はふかふかのベッドの上で
  ベーグルサンドと温かいココアを飲めないなんて聞いてない!!
  かわいいぬいぐるみがないなんて聞いてない〜!!
  え〜〜〜〜〜ん ここはどこなの?
  モリア様〜〜〜!!! スリラーバークに帰りた……」

ペローナが泣きべそをかいていると
大きな音が遠くの森の方で聞こえた。

ペロ「!!?」

ペローナは能力で空を飛び
音のした方へと急ぐ。

ペロ「やっぱり!! また誰かが飛ばされてきたんだ!!」

だがその姿を見て——

ペロ「げ……
  こ……こいつは………!! “麦わら”の仲間!!!」

傷だらけのゾロが倒れていた。

ペロ「くまの奴にやられたんだな もう死にそうだ
  ザマーミロ!! ホロホロホロホロ!!」

翌朝——
ゾロは目を覚ました。
包帯グルグルで

ゾロ「…………生きてた………どこだ? ここは……」

くまの台詞を思い出す。

ゾロ「………!!
  うおおおおおおおおお!!!」
ペロ「きゃああああああ〜〜〜〜〜っ!!!」

ゾロは怒りのあまり叫んでしまった。
すると近くで椅子に座りながら寝ていたペローナが起きる。

ゾロ「ん? てめェは…何でてめェがここに……」
ペロ「お前こそ何だよ!! 突然叫びやがって!!!」
ゾロ「………おれの刀はどこだ」
ペロ「渡すか 武器なんて!!」

全員は無事色々な所へ飛ばされていた。
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