長編2(ブック)
□第百十六話
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“東の海” 橋の上の国
「テキーラウルフ」
雪の降るこの島にはロビンがいた。
「——ここは労働者の国だ」
ロビン「………」
目の前にはロープを引っ張るたくさんの人がいて
背中には番号が付けられていた。
その近くには偉い人なのか労働者より着込んでいて
指示だけをしていた。
「ここで働く者達は…各国から集められた犯罪者——または
「世界政府」への加盟を拒んだ国の国民達…」
力尽きて倒れても鞭打たれていく労働者。
「まあ…奴隷だな………」
ロビン「!!! 何を造っているの?」
「“橋”だよ 島と島をつばぐ巨大な橋だ
まだまだ完成しない………!!
人はどんどん倒れるが…次から次へと投入される
なんと700年前からこの作業は続いているんだ………!!」
ロビン「!? 700年も……!?
何の為に………!?」
「——それをお前が知る必要はない………!!!
そこから来たのか知らねェが……“労働者”となるお前は
ただ橋を造りゃいいんだよ!!」
ロビン「………!!!」
ロビンの両手には鎖が付けられていた。