長編2(ﾌﾞｯｸ)
□第百十四話
4ﾍﾟｰｼﾞ/8ﾍﾟｰｼﾞ
ﾊﾝ「はぁ…」
ﾏﾘ「姉様！！？ しっかり！！」
ﾊﾝ「そんなバカな事はない……
わらわの虜にならぬ男などおる筈がない……
………あの男の存在にわらわは耐えきれぬ！！！」
「蛇姫様に何という口を………！！」
「早くこの男に処刑を！！！」
「「「死刑！！ 死刑！！ 死刑！！」」」
女たちは一斉に声を荒げ始める。
ハンコックは———
ﾊﾝ「ゆけ！！ サンダーソニア！！ マリーゴールド！！
あの男の首を取るのじゃ！！！」
ｻﾝ「はい任せて姉様…」
ルフィの前に現れたハンコックの妹たち。
その姿は徐々に変わり
蛇の様な姿へと変貌した。
ﾙﾌｨ「…………！！ こいつら能力者か………！！」
「「「出たわ！！ ゴルゴンの呪い！！」」」
「妹君達の“蛇穴(ｻﾗｷﾞ)の舞”が始まる！！」
「「「死刑！！ 死刑！！ 死刑！！」」」
ルフィの周りをグルグルと回る二人。
次女サンダーソニア
“ヘビヘビの実” モデル アナコンダ
三女マリーゴールド
“ヘビヘビの実” モデル キングコブラ
「きゃ〜〜〜〜♡
なんて荘厳な姿っ！！」
「これこそが怪物ゴルゴンを倒して得た
強気戦士の証！！」
「呪われた妹君達もまた素敵♡」
ﾙﾌｨ「呪われた？ 何言ってんだ あいつら…
どう見ても悪魔の実食ったんじゃねェか」
ﾊﾝ「やれ！！ サンダーソニア！！ マリーゴールド！！
女ヶ島侵入の大罪を！！ わらわを侮辱した罪を！！
極刑の「武々」にて知らしめよ！！」
ｻﾝ「うふふふ…丸飲みにしちゃおうかしら？」
ﾏﾘ「絞め殺しちゃおうかしら？」
ルフィは急いで石にされた三人を闘技台から降ろしていく。
ﾙﾌｨ「お前ら ここで待ってろよ！！
ごめんな おれの為にこんな石になっちまって！！
おれとロビンが“青キジ”に氷にされた時みてェに
また元に戻れるかも知れねェからな！！
チョッパーかアリアがいたらすぐ診て貰えたんだけど」
ｻﾝ「人の心配よりも自分の身を案じた方がいいんじゃない？」
ﾙﾌｨ「うっせー おれの勝手だ！！」
「……あの男…マーガレット達を救う気なのか…！？」
「まさか…すでに死刑囚よ……！？」
ルフィは台の手すりへと飛び乗り
ﾙﾌｨ「とにかく お前らをぶっ飛ばしゃ いいんだな！！」
これに女達は大爆笑。
「何て言ったの！？ 今 あのコ！！」
「妹君達を倒すつもりでいるわ！！」
「死刑が決まって笑いを取るなんて
面白い！ 男って面白い！！」