長編2(ﾌﾞｯｸ)
□第百十四話
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ﾙﾌｨ「！！？
え！？ おい何だ！？ お前ら！！？ どうした
返事しろよ！！ どうしたんだよっ！！」
ルフィは必死にマーガレットたちへ近寄る。
ﾙﾌｨ「………石になってる………！！ 何で………？
おい お前っ！！ こいつらに何した！！
おれの命の恩人だぞ！！！」
ﾊﾝ「——そう そなたを助けたが為に
罰を受けたのじゃ……」
ﾙﾌｨ「待て！！」
ﾊﾝ「“バキュラ”を闘技台へ！！！
ここは戦士の国 アマゾン・リリー
強い者こそ美しい……
精一杯戦って散るがよい…わらわ達が見届けてやる」
ルフィの前に大きな黒豹が現れる。
するとルフィに巻き付いていた蛇が逃げ始め動けるようになった。
ﾊﾝ「その黒豹の名はバキュラ この国の皇帝に
代々処刑人として仕える肉食獣…
処刑後は人の骨 一本も残らぬ」
ﾙﾌｨ「こいつらどうなるんだよ！！ 元に戻るのか！？」
この問いに誰も答えることなく
女たちは———
「蛇姫様に口答えするんじゃないわよ！！」
「やっちゃえバキュラ！！」
「弱いクセに生意気な“男”！！」
ﾙﾌｨ「………！！」
ルフィは襲って来るバキュラを
一発で殴り飛ばした。
これには女達も驚いた。
「「「え！！？」」」
ﾊﾝ「…………！！」
「強いっ……！！
バキュラが…一撃で倒された！！？」
「覇気は使ってなかった」
「じゃ“腕力”だけで！？」
ルフィはその場に立ち尽くしたまま
ﾙﾌｨ「…どうかしてるぞ お前ら……！！
あんな女に…」
「「「………？」」」
ﾙﾌｨ「仲間が石に変えられてんのに
何でお前ら へらへら笑ってんだよ！！！」
「「「！！！？」」」
ルフィは怒りをあらわにする。
だが———
「野蛮人が私達にどなってる！！」
「信じられない凶暴な生き物！！」
「3人はかわいそうだけど 蛇姫様のやる事に間違いはないのよ！！」
「国の規律を破ったそのコ達が悪いのよ！！」
ﾊﾝ「——わらわは……
何をしようと許される………！！ なぜなら………」
ﾙﾌｨ「…………」
ﾊﾝ「そうよ わらわが美しいから！！！」
女たちはこのハンコックに目をハートにして
騒ぎ始める。
ﾊﾝ「………ふふ そなたも……そうであろう……？」
ﾙﾌｨ「………！！ お前 ムカツクなァ！！！」
ﾊﾝ「！！！？」
ルフィの睨みにハンコックは椅子の上で顔を隠して天を仰いだ。