長編2(ブック)

□第百六話
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その頃——

人が賑わう“人間屋”——…。

そんな建物の中に入っていくアリア。

『ここが……“人間屋”…っ』

中は薄暗く ステージには幕が下りており
着飾った人たちが席に座って談笑をしていた。

座れる場所を探していると
腕をつかまれ引っ張られる。

『うわっ!!』
ロー「シー…」
『あなたは…』

ローの傍らに座らせられるアリア。
その後ろには白クマや男が二人立っていた。

『こんな所で何を?』
ロー「なに 暇つぶしさ」
『…変なの』
ロー「そういうお前は何を? 興味がありそうには見えないが」
『別に 勝手でしょ? 人が何を見ようと……』
ロー「あのマークだな」
『!!』
ロー「あのマークは奴がここを管理している証拠だ」
『知ってるの?』
ロー「ああ どうやらお互いがお互いを知っている状況のようだな」
『ええ 一方的かと思ってたけど……ハートの海賊団は有名だもの』
ロー「ああ お前もやんちゃが過ぎる様だな」
『アリアでいいわ ローでいい?』
ロー「ああ んで? 5億の女がよく隠れられてるんじゃないか?」
『知ってるの……』
「手配書を持ってるんだよ どっちも」
『わっ!』

白クマが話しかけてきた。

『あなたミンク族なの?』
ベポ「そう おれベポ」
『アリアでいいわ ベポくん 良い名前ね』
ベポ「でしょでしょ!!」
『少し触っても?』
ベポ「え? いいよ!! んじゃ ガルチュー!!」
『うわ〜っ フワフワ……っ』
「「クソ羨ましい!!!」」
ロー「ベポ! 勝手な事するな!」
ベポ「あ…アイアイ!!」
『フフッ 面白い仲間ね』
「おれシャチ!!」
「おれペンギン!!」
『あら ありがとう! 二人ともアリアよ』
「「アリア嬢〜〜」」
ベポ「泣いちゃったよ キャプテン」
ロー「ほっとけ」
『それで 話をしたかっただけ?』
ロー「ああ まぁ どんな奴か見極めたかった…が本音だ」
『だと思った……まぁ 私も同じね 手配書と話でしか聞いたことなかったから…』
ロー「そりゃお互い様だろ」
『フフッ 面白い人 私はそっちで見るわ 
 手配書 前の奴は捨ててちょうだいね あんまり好きじゃないのよ
 それじゃ』

アリアはローの隣から立ち上がって少し離れる。
立ち見で見るために手すりに寄りかかる。
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