長編2(ブック)
□第百六話
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そんなひと騒動の頃———
サニー号
休憩がてらお茶をしている三人。
サンジ「さっき町を少し覗いたらシャボン玉の自転車みてェなのが飛んでたぞ」
ウソ「見た見た アレ買い込んでいこうぜ!!」
フラン「乗り心地確かめなきゃな」
そんな三人に電伝虫が一つの便りを知らせる。
サンジ「ナミさんかな♡」
受話器を取ると――
チョッパ「もしもし!!? おれだよ おれっ!! チョッパー!!
あの…アイスの種類多いから!!」
サンジ「おい…どうした慌てて……」
チョッパ「サンジか!? 大変な事になった!! うええええん」
サンジ「伝わらねェ 落ち着いて話せ…何が起きた?」
チョッパ「ケイミーが攫われたァあああ!!!」
「「!!?」」
サンジ「何だと!!?」
チョッパ「たぶん人攫いチームの仕業だ!!
……なぜか知らねェけど 人魚・魚人は悪党じゃなくても売買を黙認されるって!!
ケイミーが売られちまうよォオオオ!!!
アリアにもあんなに言われてたのに!!!
一生奴隷にされる〜〜〜〜!! おれ達の責任だよォ!!!
諸島にはいくつも人間屋があってどこにいつ売られるかもわからねェ
誰に攫われたのかもわからねェ!! 諸島は広すぎるけど…
とにかくみんなで手分けして……!!」
サンジ「お前らの居場所を詳しく言え
そこで“待機”だ」
チョッパ「え!! でも」
サンジ「その道にゃその道のプロがいる………!!
“トビウオライダーズ”を呼ぶ!!!」