長編2(ブック)

□第百四話
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サニー号——

トビウオライダーズのアジトが目の前に見えていた。

ケイミ「あっと言う間に助けるからね♡
  ケイミーちゃん♡」
ケイミ「ありがとう サンジちん!
  気を付けてねみんな…マクロ一味だけでも
  私が30回は捕まった程の敵……」
ウソ「捕まりすぎだろ お前っ!! 食われ過ぎだし」

静かなこの場所は海に無理矢理建てたような居住区だった。

そこの真ん中には檻が見えた。

ケイミ「はっちーん お——い!!
  はっちん無事なの〜〜〜!?」
パッパグ「出て来いマクロ〜〜〜!!
  ハチを返せ〜〜〜!!」

ハチは麦わらの旗を見て姿をくらまそうと――

ハチ「やべー 本当に“麦わら”の船だ!!
  “たこはちブラ———ック”!!」

ナミ「あのオリの中…誰かいるわよ?」
ケイミ「あれ? はっちんかな?」
パッパグ「しめたぞ!! ケイミー!!
  敵は丁度誰もいねェ!! きっとおやつの時間だ!!」
『あなた達それ本気で言ってるのなら怒るわよ? 罠よ 罠』
ウソ「全員その辺に隠れておれ達を狙ってるに決まってんだろ」
ケイミ「……スッゴイ裏読み」
パッパグ「……そ そんな悪い事思いつかなかった…」
フラン「だから捕まるんだよ お前ら!!!」
『ハァ……』

ハチ「ニュッ!! おれはここだ ケイミー!!
  無事だから心配するな!!」

ケイミー達は声のする方へと目を向けると―

ケイミ「キャ〜〜〜!! はっちん 真っ黒け!! どうしたの!?
  コゲたの〜〜〜!!?」

ハチ「ニュ〜〜〜!?
  いやあコレはちょっと…おれの都合だ
  それよりコレ罠だから 早く引き返せ!!
  おれは強いの知ってるだろ!? 大丈夫だ 行ってくれ!!」

ゾロ「………やっぱ聞いた声にあの珍しいシルエット
  ……おいナミ どうだ」
ナミ「う〜〜〜ん……怪しい…っていうか ほぼ……」
ルフィ「何が?」
サンジ「聞いてみよう おい!! アーロンは元気かァ!?」
『アーロン……?』

ハチ「ニュ〜〜!? あァ!! アーロンさん!?
  あの人もチュウもクロオビもみんな海軍に捕まったままよ!!
  おれ一人で脱獄してきて今 昔からの夢だった タコ焼き屋 やってんだけど」

ルフィ「アーロン…………」
『はぁ……なんとなくわかった』

ハチ「しまった———!!」

「「「おめェか やっぱり——っ!!!」」」
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