長編2(ﾌﾞｯｸ)
□第百三話
10ﾍﾟｰｼﾞ/11ﾍﾟｰｼﾞ
ｿﾞﾛ「もう船出すんだな 魚人島へ行けそうなのか？」
ﾙﾌｨ「それよか コイツ見ろ 人魚のケイミー！！ 本物だぞ スゲーんだ！！」
ｹｲﾐ「こんにちは！」
ｿﾞﾛ「へェ…人魚か…………初めてみた」
ﾁｮｯﾊﾟ「消した！！！ 今 記憶を消した！！」
『この子達は――…』
ケイミーは座って――
ｹｲﾐ「だけど心配…はっちんの声……随分弱ってた
きっと酷い事されたんだ………」
ﾊﾟｯﾊﾟｸﾞ「まーアイツも相当頑丈だから大丈夫だ
それよりおめェら軽く引き受けてくれたが 腕っぷしに自身あんのか？」
ﾙﾌｨ「うん 強ェぞ」
ﾊﾟｯﾊﾟｸﾞ「先に行っとくが そこのねーちゃんは知ってそうだが
この辺りにゃ”人攫い”って裏稼業の集団が何十チームも存在する！！
「シャボンディ諸島」という場所で 人間の売買が盛んに行われてるからだ」
ﾙﾌｨ「人間を売り買いすんのか！？……ひでェな」
ﾊﾟｯﾊﾟｸﾞ「――中でも「人魚」はい〜い値で取り引きされるから
”マクロ一味”って魚人の3人組はしつこくケイミーを狙って来る
タコ焼き屋のハチはたぶん…今回 おれ達が海獣に食われて帰って来ねェのを
マクロ一味に攫われたと勘違いして乗り込んでったんだと思う」
ｹｲﾐ「うん…たぶんそう……はっちん 優しくてまっすぐな人だから
私のせいだ」
こんな会話を聞いていたゾロとサンジは
ｿﾞﾛ「…タコだのハチだのと聞くと…おれはあのアホな魚人の顔が浮かぶ……」
ｻﾝｼﾞ「――もし 本人なら助けやしねェ……まァ そんなわけねェが……」
ﾊﾟｯﾊﾟｸﾞ「いつもなら ハチの圧勝で片がつくところだがよ……
噂の「トビウオライダーズ」が絡んで来るとは……」
ﾌﾗﾝ「何だそれは」
『最近出て来た人攫い？』
ﾊﾟｯﾊﾟｸﾞ「そうだ 最近 急にここらの海でハバきかせ始めた
人攫い集団の一つだ 狙われたら最期って評判さ…
ボスは「デュバル」って名の”鉄仮面”の男……！！
その素顔は誰も知らねェ 何でも人を探してるらしくてな
ここらを通る船 全てをチェックしてるって話を聞いた」
ﾙﾌｨ「まあ！ とにかくよ ケイミー！！ 心配すんな”タコ焼き”は必ず助ける！！」
ﾊﾟｯﾊﾟｸﾞ「”タコ焼き屋”だぞ」
ｹｲﾐ「うん ありがとう」
ﾙﾌｨ「ほんじゃ ブルック！！ 元気の出る曲聴かせろ！！！」
ﾌﾞﾙｯｸ「喜んで〜〜〜♪」
少し進むと魚達が暴れ始める。
ｹｲﾐ「え？」
ﾙﾌｨ「どうしたケイミー」
ｹｲﾐ「魚達が…「悪いけどここまで」だって……」
ﾊﾟｯﾊﾟｸﾞ「うわ来た！！ 「トビウオライダーズ」！！！」
ﾙﾌｨ「どこに！？ 何も見えねェぞ！！？」
『ルフィ！ 上！ 空を飛んでる！！』
ﾙﾌｨ「！！？」
ｳｿ「うわァ 魚が飛んでる！！！
トビウオって……！！ こんなに飛ぶんだっけ！！？」
トビウオライダーズと呼ばれた彼らは
三人でサニー号へ向かっていた。
それから何かが飛んできてサニー号を襲う。