長編2(ブック)

□第百二話
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サンジ「……待て待て クソヤロー
  ………おめェが死んでどうすんだよ…!!
  ハァ…!! てめェの野望はどうした…バカ!!
  ………オウ でけェの………!!」
ゾロ「オイ」
クマ「!」
サンジ「こんなマリモ剣士よりおれの命とっとけ……!!
  今はまだ 海軍はおれを軽く見てるが 後々
  この一味で最も厄介は存在になるのは…この ”黒足のサンジ”だ
  さァ 取れ…ハァ……
  こちとらいつでも身代わりの覚悟はある…………!!
  ここで”死に花”咲かせてやらァ……!!
  ……オイ みんなには…よろしく言っといてくれよ…
  悪ィが コックならまた探してくれ………!!」

このサンジの行動にゾロは立ち上がり
刀の柄の部分でサンジの脇腹を殴る。

サンジ「!!!………………………!!
  ……………てめェ…」

サンジは倒れてしまう。
ゾロは刀を全てその場に置いて

ゾロ「後生の頼みだ…」
クマ「………………
  ……これで”麦わら”に手を出せば
  恥をかくのはおれだな」
ゾロ「恩にきる」
クマ「………………おれがやる事を信じろ 約束は守る
  そのかわりお前には 地獄をみせる……!!」

くまはアリアをどかしてルフィを持ち上げる。
体に手のひらを当てるとルフィの背中から大きめの何かが出てきた。

クマ「今……こいつの体から弾き飛ばした物は”痛み”だ そして”疲労”
  モリア達との戦いで蓄積された全てのダメージがこれだ
  身代わりになるというなら 文字通り
  お前がこの苦痛を受けろ
  ただでさえ 死にそうなお前がこれに耐え切る事は不可能
  死に至る」
ゾロ「…………」
クマ「試してみろ」

くまはその大きな”苦痛”から一欠片をゾロへ飛ばす。
それはゾロの体に入る
すると――…。

ゾロ「!!! うわ……ゲフッ!!
  オ…ぐわああああああ」

その”苦痛”は少しだったが
かなりの衝撃…それをゾロは受け止め倒れてしまう。

クマ「……どうだ」
ゾロ「ゲフ ゼェ ゼェ ガハ
  場所だけ…変えさせてくれ…」

ゾロはそれと一緒にルフィ達から離れて
手を伸ばす。

くまはその場から離れてそれを見ながら――

クマ「…………いい仲間を持ってる
  さすがは…あんたの子供だな………ドラゴン」

ルフィとアリアの父親を知っているくま。
一体彼は何者なのだろうか……。
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