長編2(ブック)

□第百一話
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ゾロとくまは睨み合っていた。

クマ「なかなか評判高いぞ お前達」
ゾロ「?」
クマ「“麦わらのルフィ”の船には腕の立つ
  ———できた 子分が数人いるとな」

これにはロビンとアリア以外が照れた。

ローラ「一人残らず照れとる場合かァ!!!」

クマ「色々と騒ぎを起こしているんだ
  知らず知らず 名が揚がるのは………何も船長だけではない」
ゾロ「災難ってモンはたたみかけるのが世の常だ
  言い訳したらどなたか助けてくれんのか?
  死んだらおれはただそこまでの男………!!
  二刀流………!! 居合………!!」
クマ「……………」
ゾロ「“羅生門”!!!」

ゾロはくまのいる所に攻撃をしかけたが
一瞬で移動しておりゾロの前に構えていた。

『ゾロ!!! 逃げて!!!
 その手に触れちゃダメ!!!』

ゾロは何とか避ける。

ゾロ「何だありゃ」

くまは離れたところから腕を構えると
ゾロに向かって何かが飛んでくる。
それを避けると瓦礫には変な跡が残っていた。
ゾロはすでに息が上がていた。

ウソ「見ろ!! 何もしてねェのに息が上がってる……!!」
ナミ「何なの!? アイツの能力って!!
 ガレキについた“マーク”なに!?」
『あらゆるものを弾き飛ばす能力よ……
 自分も相手も…空気も形のないものまでね……』

ゾロは攻撃を仕掛けるも
それははじかれる。

手にある肉球によって——…。

ゾロ「——それがてめェの能力か!」

『くまは…“ニキュニキュの実”の能力者…
 “肉球人間”よ』
サンジ「に………!!」
ウソ「肉球人間!!?」
フラン「何だ その和やかさ!!」
チョッパ「悪魔の実に“癒し系”ってあんのか!?」
『いや…ないわね
 あれはルフィとかと一緒 “超人系”の悪魔の実よ』
チョッパ「へェ〜」
フラン「……!! 七武海だか慈悲深いだか知らねェが…
  コイツもしかして大した事ねェんじゃねェ…」
『……っ! フランキー!!』

次の瞬間フランキーは後ろの壁に倒れていた。

クマ「“鉄人”フランキー お前の強度はその程度か……?」

ロビン「今の “大気”を弾いてるのね…
  普通の大砲はフランキーに通じない筈」

くまは足を開いて重心を下げる。

クマ「“圧力(パッド)砲”という………
  光速で弾かれた大気は衝撃波を生み突き抜ける!!!
  まったなしだ………」
ゾロ「!」

息切れを起こしながらゾロは動く。

クマ「“つっぱり圧力砲”!!!」
ゾロ「!」

いくつもの大気砲はゾロへと飛んでくる。
それを避けつつ———

ゾロ「“刀狼流し” うェア!!!」

だがその攻撃は肉球に吸収され
そのまま弾かれてしまう。

ウソ「ゾロ!!」
チョッパ「斬撃ごと弾かれた!!」

ゾロ「ハァ…ゲホ ハァ……ハァ…コノ……!!」

ゾロは膝をついたままくまを見ていたが
一瞬で背後へと回られてしまう。

ウソ「ゾロ 後ろだ 逃げろォ!!!」

そこへ——
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