長編2(ブック)

□第百一話
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ルフィ「………いくぞ “骨風船”!!!」

『っ!!!』
フラン「え!?……おい!!
  その技 重ねていいのか!!?」
ウソ「お前「2」だけでこの前 どんな目にあったか覚えてねェのか!?
 ルフィ!!!」
チョッパ「本当にムチャだルフィ〜〜〜!!!
  体がブッ壊れるぞォ!!!」

皆の声を無視してルフィは戦い続ける。

ルフィ「“ゴムゴムの巨大のJET砲弾(シェル)”!!!」
モリア「!!! ウッ」

「うお!!! 強力っ!!」
「影が出るぞ!!!」

モリアは逃がすまいと口を両手で塞ぐ。

モリア「オオ…………!!」

「あのヤロー!!! 返さねェつもりだ………!!!」

ローラ「帰って来―い!!! 私の影〜〜〜っ!!」

「ローラ船長!!」

ローラ「聞こえないの!!? 私の影!!!
  生まれた時からずっと一緒だったじゃないの!!!
  この世に一緒に生まれたんじゃない!!
  帰って来なさいよ!!
  3年間ずっとあんたの入ったゾンビを探してたのよ!!!
  今 そこにいるんでしょ!!?
  聞こえてるなら帰って来い!!!」

ローラの顔の右側がどんどん広く燃え始める。

ローラ「帰って来…」
「ローラ船長 もう影に入ってくれ!! 
 体が無くなっちまう!!!」
ローラ「………だって悔しいじゃない!! そこにいるのに!!!」

ローラは仲間にローブをかぶせられる。

「……!! 確かに…
 今モリアの中におれ達の影 全員いるんだろうな……
 ……目の前にいるなんて こんなチャンスもう二度と来ねェ……!!
 とはいえ…相手が七武海じゃあ…
 …………!! 帰って来い! おれ達の影〜〜!!」
「帰って来いっ!!!」

みんなで「帰って来い」と声をかけ続ける
ローリング海賊団。

ルフィはそれを聞きながらゆっくり立ち上がり

ルフィ「おれの影にも一言あるぞ………!!
  ……お前っ!! 海賊王になりてェんなら……!!
  しっかり………!!! おれについて来いィ!!!!」
モリア「!!!!! ブオオオオオ!!!」

ルフィは思いっきりモリアの腹にタックルを決める。
すると手の隙間から影が漏れ始める。

「「「「うおおおおおお!!!」

ルフィはモリアにぶつかった反動でどこかへと飛んで行ってしまう。

モリアは倒れて来る建物に上半身を押しつぶされてしまう。

モリア「えあ!!!
  麦わらァ〜〜〜っ!!! オエ………!!
  てめェ……ハァ…ハァ……!!
  ………!! 行ってみるがいい……!! 本物の“悪夢”は
  「新世界」にある………!! あァあああああ!!!!」

モリアの口から影が一斉に飛び出す。
と同時に朝日がゾロ達を襲う。

ウソ「おい!! お前ら!!」

ローラ「影 ちょっと……早く!!!」
「「「うわああああァ!!!」」」

ウソ「おいゾロォ!!」
ナミ「ロビ〜〜ン!!!」
チョッパ「ダンジ〜〜〜!!
  体が消滅していく〜〜〜!!!」
『ルフィっ……!』

アリアはルフィへ駆け寄る。
小さな体にすでに腹部まで消えていた。

フラン「何でよ!!? 勝ったじゃねェか!! おい!!!
  間に合わなかったのかァ〜〜〜!!?」

「「うわァ〜〜〜!! 消えてく!!!」」
「ローラ船長!! みんな〜〜〜!!」

フラン「勝ったじゃねェかよォ〜〜〜!!!
  畜生ォ〜〜〜!!!」

影が戻って来なければ
このまま消滅してしまう——…。
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