長編2(ブック)

□第百話
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ルフィ「おい!!! デケェの!!!」

オーズ「!?」

ルフィ「…………お前は一体何を踏み潰してるんだ?」

オーズ「………?」

ルフィ「お前の足の下には誰もいねェぜ!!!」
ナミ「………」
ウソ「?」

オーズ「誰だ お前」

ナミ「……助かった…」
ウソ「どなたか存じませんが危ねェ所……」
ルフィ「モンキー!!! D!!! ルフィだぜ!!!」
ナミ「え……!? ル………」
「「ルフィ〜〜〜!!?」」

ルフィに助けられた二人は驚くばかり——…。
それもそのはず…
見た目も言葉遣いも何から何まで知っているルフィではないのだから。

ナミ「ど……どこが〜〜〜!!」
ウソ「似てるっちゃ似てる気もするが……本当なのか!?
  お前なのか!?」
ルフィ「本当におれだぜ!!」
ウソ「いや その喋り方も………!! 何があったんだよ!!」

そんなルフィを見たモリアは——

モリア「…あいつ 変身能力もあったのか!?
  それとも……ふん!! 構わねェ 潰せ!!!」
オーズ「勿論だ!! “ゴ〜ム〜ゴ〜ム〜の〜”」

ルフィ「みんなやられたのか…」
ウソ「ああ おれ達以外 みんなあの怪物にやられた!!」
ルフィ「アリアもか?」
ナミ「ええ」
ルフィ「そうか」

オーズは腕を回しながら後ろへ伸ばし
その戻って来る勢いで——

オーズ「“回転弾”!!!」

ナミ「来た!!」
ウソ「危ねェぞ わかってんだろうが
  アレがお前の影の入ったゾンビだ ルフィ!!
  さらに体もゴムみてェに伸びてお前の技を使って来る!!」

そういうとナミとウソップは逃げる。
しかし——
ピタリと勢いが止まったのだ…。

「「!!!」」

オーズ「…………!!」

ルフィ「ルフィはおれ一人だぜ!!!」

ルフィはオーズの顎へ拳をぶつける。

「「うわああ〜〜〜っ!!!!」」

オーズは吹き飛んでしまい
外にいたゾンビ達の元へと着地した。

さらにルフィはそれを追いかけ
オーズの肉をつかみ
背負い投げをしてしまう。

ルフィ「りゃあああああァ!!!」
オーズ「ぐがあァああ!!!!」

ウソップとナミは目をこすって
見直したが——
オーズは遠くの方でひっくり返っていた。

遠くの方でルフィが戦っている間に
「ローリング海賊団」がやって来る。

「やってるやってる あいつが オーズとやり合ってる!!」
「今の内だ!!」
「いたぞ!! 希望の星の一味!! みんなやられちまってる!!」
「ひどいキズだ……!! 白骨化してるやつもいるぞ!! ムゴイ!!」
ローラ「ここに倒れていると危険だわ!!」
「だが透明な何かに覆われてて全員手が出せねェ!!」
「どうする!!」

この騒ぎは上にいたウソップ達に聞こえていた。

ウソ「ゾロたちに何かする気か!?」
ナミ「急いで降りましょう!!」

ローラ「この透明な何かはきっと能力者ね!!」
「どうしますか? 動かせませんぜ」
ローラ「いるんでしょ!? 話を聞いてちょうだい!
  私達は彼らを救いたいの!! 何もしやしないわ!!」

すると透明な何かは形を変えて姿を現す。
アリアは座り込みながらローラを見上げる。

『「ローリング海賊団」ね……っ』
ローラ「仲間を傷つけないように守ってたのね もう大丈夫!!
  みんな!! 希望の星の一味を救え!!
  安全な場所で応急処置を!! そしてこいつら私の好みよ!!」
「3人程 影を取られてる!!」
「そっと運べ!!」
ローラ「ハァ…ハァ…!! 頼んだわよ………!!
  “ナイトメア・ルフィ”!!!!………ハァ…」
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