長編2(ブック)

□第百話
5ページ/10ページ

ナミ「本当だ!!……影っ!!!」
ウソ「ホントに出て来る いろんな影が!!
  アレのせいでルフィはあんな姿に!!」

目の前に倒れるルフィ。
一気に影が出て来るとルフィは元の姿へと戻っていく。

『ルフィ!!!』

アリアはナミから離れて走ってルフィの元へと行く。

ウソ「おい ルフィ 大丈夫か!!?」

ローラ「…やったわ あいつったら………本当に 勝ってくれた
  ……………!!!」
「オーズとモリアを倒したァ〜〜〜っ!!!」
「みんなの影が戻って来るぞ〜〜〜っ!!!」
「やったぞ 希望の星!!」
「ありがとう〜〜〜!!」
「スリラーバークが!! 落ちたァ〜〜〜!!!」

『ルフィ!! ルフィ!!』

アリアはルフィの頭を膝の上に乗せる。

『………っ!!』
「無茶させちゃって 何なんだが 体 大丈夫か!?」
ナミ「ルフィ!!」
ウソ「おい ルフィ!! しっかりしろ!!」
ローラ「肉体の疲労は並じゃないだろうね
  100人分の戦闘力を一人の発揮したんだ
  とにかく早く犠牲者の影を全て取り返さにゃあ!!」
「そうだ 急ごう!!」
「東の空がだいぶ明るんで来たぞ!! やがて朝だ!!」
ウソ「——で どうやって影を返して貰うんだ!?
  ウチも4人 影を取られてんだ!!」
ローラ「それもまた一苦労ね……本当は 
  “麦わら”にやって貰いたいんだけど
  無理だろう もう体は動かねェ筈
  全ゾンビに入った影の支配者はモリア…
  彼の口から「本来の主人の元へ帰れ」と
  命令されなければ影は戻らないのよ!!」
「考えてねェでやってみよう!!
 何とかモリアを起こして力尽くで言わせるしかない!!」
「影が戻って来なきゃ 倒した意味もねェんだ」

そうこうしていると
大きな音と地響きが———

ローラ「え…」
「「「「「うわああああああああ〜〜〜っ!!!!」」」」」

オーズがゆっくり立ち上がったのだ。

「何てこった……もうダメだ…!!
 “麦わら”の一味ももう みんなやられちまってるし……!!」
「おれ達の切り札の“影”もみんな使い切った……!!
 コイツをなぎ倒せる力なんてもう残ってやしねェよ!!!」

オーズ「痛くもカユくもねェ……!!!」

ローラ「畜生ォ!!!
  ……やっぱりゾンビに力では勝ち目はねェんだ……不死身なんだ……
  本当にコイツら………!!」
「もう リミットだ………!!
 今日も夜が明ける……!!
 おれ達ァ この闇の暮らしから抜け出す事なんて…できねェんだ」
「諦めよう!!! ここに居たって死ぬだけだ………!!
 急いで…森へ帰ろう!!
 暗い暗い…光の差さねェ森へ……!! また帰ろう…」

逃げ惑うローリング海賊団。
だが——

「!!? お…おめェ!!!」

ゾロ「ハァ………ルフィに何が起きたか知らねェが……充分な追い込みだ」
「お…おい ちょっとアンタ そんな体で動いちゃ死ぬぞ!!」

ローラ「……あの巨体の攻撃受けといて……まだ立つの…………!!?
  ……どっちがゾンビだかわかりゃしないわ……!!」

遠くの方でも——
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ