長編2(ﾌﾞｯｸ)
□第百話
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戻って——
ｳｿ「何だと……！！？
じゃあつまり……！！ その犠牲者100人分の影をつめ込んで
おめェらがルフィをあんな風にしたのか！！？」
ﾛｰﾗ「その通りよ！！ 希望の星の一味！！」
「正直おれ達もあいつのパワーアップにはビビった！！」
ﾅﾐ「………」
「だがその強さも持って あと2.3分！！
つめ込んだ影達もやがてあの体を離れていく！！」
「おめェらの船長に勝手なマネして悪かったが
おれ達の“希望の力”を全てあいつに預けたんだ！！」
『…………ルフィ』
ﾙﾌｨ「うおおおおおお！！！
おりゃあああ〜〜〜！！！！」
ルフィはあっちこっちにオーズを振り下ろしていく。
ﾙﾌｨ「ふんぬ！！」
ﾛｰﾗ「もう 夜明けも近いわ！！
この数分が島中の犠牲者の命運を決めるのよ！！！」
「頼むぞ麦わらァ〜〜〜っ！！！ おれ達ァ 太陽の下を歩きてェ！！！」
「……！！ もう一度！！ “人間”になりてェんだよォ！！！」
ルフィは更にオーズを振り回していく。
『逃げなきゃ……オーズがこっちへ飛んでくるっ！！！』
ｳｿ「何ィ〜〜〜！！！」
ﾅﾐ「何でわかるのよ！！」
『……勘』
「「勘でわかるかァ！！！！！」」
『とにかくにげっ……！！』
ﾅﾐ「アリア！！ 無理しないで！！
逃げればいいのね！！」
『ええ ここより奥へ！！』
アリアはナミに支えて貰いながら
他の仲間はローリング海賊団が抱えて走る。
すると———
「「うわああああ！！！」」
「「「ぎゃああああ」」」
屋敷を壊しながら飛んできた——…。
ﾅﾐ「ホントにすごい！！」
ｳｿ「よーし！！ こうなりゃイッたれ ルフィ〜〜〜！！！」
倒れたオーズは起き上がり
ｵｰｽﾞ「ハァ……………このヤロー
…チビのくせにィ！！！！ ハァ
“ゴムゴムのォ 弾丸”」
ルフィは背負っていた刀を握る。
オーズの伸びた腕の肩から脇にかけて
切りつけたルフィ。
ｵｰｽﾞ「おォ………！！！」
ﾓﾘｱ「くそ！！ “麦わら”のどこにこんな力が
………！！ オーズめ……！！
情けねェ野郎だ！！ たかが海賊一匹に！！
ここじゃ巻き添えくうばかり 一旦コクピットを離れ……
ん？」
モリアは外を見ると
目前にルフィが近づいていた。
ﾙﾌｨ「“ゴムゴムの銃”！！！！」
オーズにとっては腹
モリアは顔面に攻撃をもろに受けてしまう。
更にルフィは息を一気に吸い込む。
オーズは足を振り上げて
ｵｰｽﾞ「“ゴムゴムのォ……
戦斧(ｵﾉ)“ォ〜〜〜！！！」
それにルフィは
息を一気に吐き出し回転しながら——
ﾙﾌｨ「“ゴムゴムの暴風雨(ｽﾄｰﾑ)”！！！」
ルフィの拳はオーズの上半身とモリアの顔面を中心に
何度も何度も殴っていく。
倒れていくオーズ…。
ﾛｰﾗ「ぶっ倒れるわよ！！ 気をつけな——っ！！！」
「「うわァ〜〜！！！」」
「ローラ船長！！ アレ……！！ 麦わらが！！！」
団員の指さす方には
落ちて来るルフィが—…。
体からは無数の影が出て来ていた。