長編2(ブック)

□第九十九話
6ページ/7ページ

モリア「……何だァ!? この手は!!! うっとうしい!!」

ロビン「ちょっと影の操作 やめてもらえないかしら…」
ウソ「うおー!! いいぞ ロビ〜ン!! 折っちまえ そのまま!!」

モリア「……はァ?」
オーズ「あり? 何で伸びなくなったんだ!?」

ウソ「ロビン!! 助かった!! 死ぬとこだった!!」
ロビン「………」

ロビンは腕に力を籠める。

モリア「……!! キシシ
  オ…オエ 苦しい………!!
  これで おれを封じたつもりなのか………?
  つまらんマネしてくれるじゃねェか…」

ロビン「………」

するとロビンは倒れる。

ロビン「うっ!!!」

それはルフィも苦しめられた影コウモリだった。

サンジ「ん〜〜〜ん何をしてんだ ロビンちゃんにィ〜〜〜!!!」
ウソ「うわ!!」

地面に叩きつけられたそれはロビンの背後で合体し始める。

『ロビン!!』
ロビン「……!? モリアの影!?」

モリア「キシシシシ……オェ
  キシシシ…さァ 遠隔能力勝負といこうか…
  なかなか効くぜ おめェの締め!!」

ロビン「……影に惑わされちゃいけない……!!
  本体さえ仕留めれば影は必ず消滅する!!
  「四本樹」……」

モリア「おう!!」

ロビン「…………!! 「クラッチ」!!!」

モリア「!!!? グギャ〜〜〜〜〜〜!!!」

モリアの首はボキンと折れてしまう。

ウソ「!!………やった!!」
ナミ「すごーい!! ロビン!!」
サンジ「……ん?」
『まだよ!!! モリアはまだ倒れてない!!!』
ロビン「!?」
ゾロ「おい ロビン!! 後ろの“影”に気をつけろ!!」

ロビンの背後にいた影は
ゆっくりモリアに変わっていた。

ロビン「!!!!」
モリア「キシシシシ…おしかったな…だが残念
  おれと影法師はいつでも居場所を逆転できるんだ」
ナミ「え!? 何でモリアがここに!?」
ウソ「入れ替わっただと!?…じゃああっちにいるのは…」
モリア「したがって今 オーズの腹にいるのは
  さっきまでここにいたおれの“影”
  関節技など効かねェ「影武者」 
  勝負あり…」
ロビン「あっ」

モリアはロビンの影をはがしていく。

サンジ「ロビンちゃ……」
ゾロ「…やられた!!!」
ナミ「ロビンまで…!!!」
ウソ「うわあああ ロビ〜〜ン!!!」
『っ……!!』
モリア「キシシシ
  ——さて これで3人目消去」
ウソ「ロビンまで影を取られたァ〜〜!!!」

これに動き出したのは——

サンジ「“悪魔風 脚”!!」

サンジは片足へ熱を集めて
モリアへと走る。

サンジ「…んの クソ野郎が!!!
  ロビンちゃんの影を返せェ〜〜〜!!!」
モリア「さて…死体がねェが…まァ 捕まえておくか…」
サンジ「“最上級挽き肉”!!!!」
モリア「“欠片蝙蝠”」
サンジ「!!?…………!!?
  また影と入れ替わったのか…!! うわっ!!」

サンジが蹴ったと同時にコウモリがサンジを襲う。

サンジ「く……!!」
ナミ「入れ替わったって事は…!! モリアは
  またオーズのお腹の中に戻ってる!!」

モリア「……そしてすべてが元通り……!!
  悪ィなオーズ……少し遊んで来ちまった」
オーズ「コノヤロー!! ご主人様!!
  おれのケンカだっつってんのにィ!!
  その女のとどめはおれが刺してやる——!!」

建物の上に登っていたオーズは
そこから飛んでくる。

オーズ「“ゴムゴムの”ォ〜〜〜!!!」

ウソ「また伸びる様になっちまった!!
  ちょっとその技逃げ場ねェって!!!!」
ナミ「ウソでしょ!? 意識のないロビンに!!?」

オーズ「“バズーカー”!!!」

ロビンの傍らにはサンジが立っている。

ウソ「サンジ!! ロビン!! 逃げろ〜〜!!!」

サンジ「“悪魔風 脚”!!!!
  “揚げ物盛り合わせ(フリットアソルティ)”!!!!」

サンジの蹴りはオーズの手の軌道を逸らした。

サンジ「ぬゥ……!!」

オーズ「なぬ!?」

ウソ「うおー!! それた〜〜!!」
サンジ「ハァ……ハァ…今の内だ ロビンちゃんを遠くへ!!」
ウソ「任せろ!!」

チョッパ「おーい サンジ〜〜〜!! ゾロ〜〜〜!!」

「「!?」」

途端にどこからかチョッパーの声が響き渡る。
二人は声のする方へと目を向けると
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ