長編2(ブック)

□第九十九話
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屋敷付近では——

オーズ「“ゴムゴムのォ〜〜〜”!!!!」

ゾロ「来るぞ!!!」

オーズ「“鐘”ェ!!!」

ウソ「うお」

オーズの首が伸びてゾロ達を襲う。

オーズ「しっしっしっし!!
  体が伸びたら調子出てきたぞー!!! “槍”ィ!!!!」

「「どわあ〜〜〜っ!!!!」」
ゾロ「………!! くそ
  どうなってんだ!! 攻撃力が遥かに増した!!
  能力者でもねェ オーズの体がなぜ伸びるんだ
  何をしたモリア!!!」
チョッパ「ハァ ハァ…………!!」

モリアは包み隠さず話し出す。

モリア「キシシシシシ!!!
  そうだ これがおれの見せる悪夢!!
  カゲカゲの能力 “影革命”!!! 最高だろう!!?
  “影”とは“実態”に追従するもの これが「常識」……!!
  “実態”と“影”は 必ず同じ形をしているもの…これが「鉄則」
  だが今!! オーズに従うべきオーズの影はおれの分身(カゲ)が潜り込み
  支配している!!
  おれは自在にオーズの影の形を変える
  しかし!! 実態と影は同じ形でなければならない!!
  したがって“実態”に“影”があわせるのではなく
  “影”に“実態”があわせて変化する!!
  これが“影革命”!!!」

チョッパ「——つまり常識とは逆で
  モリアがオーズの手足の影を伸ばしたから
  実態がそれに合わせて伸びたんだ!!」
サンジ「——じゃあ オーズはゴム人間になったわけじゃなくて
  変形自在の体になったのか!! 勘弁して欲しいぜ あの巨体で!!」
チョッパ「このままじゃ全く近寄れねェ!!!」

モリア「キシシシ 実際ゴムより厄介さ…!!
  こいつの影を丸くすれば…オーズも丸くなる!!!」

オーズは体が丸まり転がりだす。

オーズ「お!!? うおっ!」
モリア「“オーズボール”!!! キシシシ!!!」
オーズ「おいおい!! ちょっと待てご主人様っ!!
  おれのケンカだ 邪魔をするなよ!!」
モリア「キシシシ ああ 悪かった……!!
  邪魔するつもりはねェ…!! 
  おれはあくまで補助に徹する さァ
  一人ずつ確実に潰していけ オーズ!!」

フランキーは気絶したまま。
ゾロは走りだす。

チョッパ「近寄ったら危ねェぞ!! ゾロ!!!!」
ナミ「ねェっ!! ところでルフィはどこなの!?」
ウソ「モリアにダマされてどっか行った やられてやしねェだろ」
ナミ「何それ!? ほんっとバカなんだから!!
  じゃ これってもしかして ルフィゾンビ倒して さらにモリアも倒さなきゃ
  みんなの影は戻らないとか そういう状況!? もう朝になるわよ!?」
ウソ「それが敵の狙いなんだからやるしかねェだろ!!」
ブルック「すいませんっ!! お願いを一つ聴いて下さい!!!」
ナミ「わっ!! ガイコツ あんた一緒にいたの!?」
『お願いって何?』

ブルックはその場にいたメンバーに話し始める。
それを聞いて——

ウソ「正気か!? ブルック お前 フランキーがどうなったか見てたよな!?」
ロビン「お安いご用……!!」
『うまくいけばいいんでしょ?』
ナミ「私は一切責任持たないわよ!! ご希望なら聞いたげるっ!!! 
  強力だから 覚悟しなさいっ!! “黒雲(ダーククラウド)=テンポ”!!!」

ナミはオーズへ黒雲を飛ばす。

更に——

ウソ「また“クワガタ”を使うとは!!」
ブルック「どうぞお願い致します!!!
  恩を返せぬ無念以上に痛いものなどありません!!
  骨身を惜しまず!!!」
ウソ「よーし!! 行って来いっ!!!」
ブルック「頑張りますっ!!!」

フランキー同様 ブルックはオーズへ飛んでいく。
腰にはアリアの水のロープとロビンが腕を巻き付けていた。
それを同じ方向へ引っ張る。

ロビン「“回転蔓(スラロームバイン)”!!!」

すると飛んだと同時に回転し始める。

ブルック「ヨホホホ!!」

ブルックが飛んでった先にはナミが飛ばした黒雲。
それに直撃すると——

ブルック「ぎゃあああああ!! 骨が透ける程感電したァ〜〜〜!!!
  ——って 私 元々骨だけでした!!!
  さァ 行きますよ!! 雷の矢の如くっ!!!」

刀を真っ直ぐ構えて一直線にオーズへと飛んでいく。

ブルック「“雷骨剣 革命舞曲ボンナバン”!!!」
オーズ「!!?」

ブルックの攻撃はオーズの右肩を貫いた。

ウソ「スゲェ!! 撃ち抜いた!!! スキができたぞ!!!」

オーズ「うあァ!! 肩貫かれたっ!!!」

ウソ「攻撃をつなげェ!!!」

壁に激突したブルックは——

ブルック「…………!!………任務完了」

ゾロ「上出来だ ホネ……!!
  二刀流 “弐斬り 登楼”!!!!」

ゾロは左側へ斬撃を飛ばした。

オーズ「どわ!!!」

『ブルックは回収させてもらうわね』
オーズ「あ!」
『ウソップ!!!』

ウソ「必殺 “アトラス彗星”!!!」

オーズ「!」

アリアはブルックを抱えて空を飛んで逃げる。
オーズはウソップの方を向くと弾が数発飛んできていた。
それを腕で防ぐ。

オーズ「ドゥあァ〜〜〜!!! 効くかァ〜〜〜!!
  次はお前だァ〜〜〜!!! 鼻の奴〜〜〜っ!!!」

ナミ「ウソップファイト!!」
ウソ「うわ 狙われた」

オーズ「“ゴムゴムのバズーカ”!!」

ウソ「ぎゃあ〜〜!!! 死んだ〜〜」

オーズもウソップも腕が伸びると思っていた。
だが——

オーズ「……ん? 伸びなくなった」

それは——

ロビン「“八十輪咲き(オチェンタフルール)”「四本樹(クロトワ・マーノ)」…」
ウソ「え!?」
ロビン「“ホールド”!!!」

モリア「ぬぬぬ……!!」

ロビンの能力で
モリアは身動きが取れなくなっていた。
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