長編2(ブック)

□第九十八話
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オーズVS7人は——

ゾロ「さァ 来い
  おれが相手だ!!」

オーズ「わかった うおおお———っ!!」

オーズはゾロを標的にし 攻撃をしていく。
ゾロは「秋水」を見て——

ゾロ「——改めて比べると 先代「雪走」よりずいぶん重いな………
  黒刀「秋水」……!!」

そんなゾロにオーズの拳が間近まで迫っていた。

ウソ「おい!! ゾロ避けろ———!!!」

ゾロ「この重みなら………」

ゾロは刀を振り下ろすと
オーズの拳の軌道がずれる。

チョッパ「すげェ!! あのパンチ 力で逸らした!!!」

オーズ「うお」

ゾロ「三刀流 “百八煩悩鳳”!!!!
  でかい!!!」

いつもより大きな斬撃がオーズへと飛んでいく。
だがそれを瞬時に避けるオーズ。

オーズ「お前やるな チビのくせに!!
  くらったら だいぶ斬れそうだ」

ゾロ「………!!
  他の二本の斬撃をのみ込んで一本に……!!
  ——だが 斬り口に無駄な破壊が多すぎる
  おれがまだ使いこなせてねェ 証拠か……
  破壊力は数段増してるが……コイツも大人しい剣じゃなさそうだ
  いいモンくれたな……剣豪リューマ………!!」

オーズは急に両足を上げ下ろしし始める。

オーズ「こんにゃろ 踏み潰してやるーっ!!!」

ウソ「うお!!」

更に遠くへと逃げる7人。

ウソ「おい ゾロ ムリすんな!!
  だってお前万が一…!! こいつを倒せても
  戻ってくんのはルフィの影一つだけだ!!
  お前とサンジの影はどこにいるかもわからねェんだぞ!!
  ——でもルフィがモリアを倒せば全員の影が一気に返って来るんだ!!
  死にもしねェ 巨体ゾンビにわざわざケガさせられる事ねェ!!
  ここはルフィを信じて“足止め”に徹しよう!!」
ゾロ「充分信じちゃいるが
  ルフィにも苦手なモンはあるだろう!!」
『ええ…そうね』
チョッパ「“ダマシ”だ……!!」
ゾロ「“透明人間”“霊体人間”“影の支配者”
  そもそも 人をおちょくる様な能力者の揃ったこの島で
  敵が正々堂々 ルフィと対峙してくれるかさえ 疑問だ」
ロビン「——確かに 有り得る」
フラン「むう……」
『モリアなら自分の能力を使ってルフィを撒くのなんて簡単だわ』
ゾロ「ルフィがスカされて朝がきたら
  あいつもおれもコックも3人共 まともに戦えなくなる!!!
  ——だったら夜明けまでに ルフィ一人だけでも
  正常に戻しときゃあ 後は何とかなんだろ!!!」
フラン「夜明けまでもう30分もねェだろうが……
  これだけ霧の深い海だ 朝日の届く場所は限られてる…!!」
サンジ「とうとう朝か
  “霧”が唯一の救いだな夜明け前にして…
  正直…やっと消滅への危機感も出てきた……」
『……!! みんな少し揺れるかも!!!』

アリアがそういうと大きな音が聞こえ始め 大きく揺れ始める。

『この海流………夜明けは30分もないかも知れないわ』
フラン「なに!?」

この揺れにゾンビ達も大騒ぎ。

「ぎゃあああ 何だァ!!?」
「またさっきみてェに船が変な海流に捕まったんだ!!」
「みろ!! 空!!
 夜明け前の空が見える!! 霧が晴れてく!!! どうなってんだ!!?」
「もしかして“魔の三角地帯”を出ちまったんじゃねェか!?」
「さっきオーズの奴が舵をきったせいだ!!!」
「あのヤロー 余計な事を〜〜〜!!!」

大きな波が船を揺らし
先程まで濃かった霧が晴れていた。
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