長編2(ブック)

□第九十八話
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サニー号には――

ナミ「ちょっとあんたァ!!!」

「何だ アイツ!!」
ペロ「!」
「海賊の女だ!!」

ナミはサニー号にいるペローナに上から大きな声で声をかける。

ナミ「私の(貰うハズの)財宝をどうするつもり!!?
  そしてサニー号を!!!」

ペロ「ほっ
  ホロホロホロ……誰かと思えば海賊女…
  アブサロムとの挙式はもう終わったのか?」

ナミ「誰が結婚しますか あんな変態と!!」

ペロ「——結局逃げられたのか……マヌケな男だぜ
  ———で? どうする………
  確かに私はお前達の船でこの島から脱出するつもり
  それを止めたいというのなら 相手してやるぞ!
  てめェ程度なら この“ミニホロ軍団”でズタズタにしてやる!!
  私の天敵はあのネガッ鼻の男 ただ一人………!!」

ペローナは小さなミニホロを出す。
だがナミの視線はそこから外れていた。

ナミ「!………あれ…誰?」

ペローナの背後に立っていた大男。
その後ろから——

「ペローナ様 逃げてください!!」
ペロ「え……!!?…何者だてめ……!!
  …………!!?」
「何者か知りませんが 敵です!!
 たった今 目の前で兄弟達が跡形もなく消されちまって……!!」
「只者じゃねェっすよ!! 危険です!!!
 とにかく腐れやべェ!!!」

ナミ「………?」

サニー号の近くで行われている現状に
ナミは理解ができなかった。

ペローナはその大男の姿を見て
体を震わせ 冷や汗をかきながら——

ペロ「………そりゃ おめェ……
  只者じゃねェハズだよ……!!」
「「「!?」」」
ペロ「コイツは“王下七武海”の一人だ!!
  “暴君” バーソロミュー・くま!!!
  かつて…海賊として残虐の限りを尽くした男…………!!!」

ペローナは腰を抜かしてしまう。
ゾンビ達は騒ぎ始める。

「「ええ〜〜〜!!?」」
「ウソだ」
「………!! “七武海”!!?」
「そんなバカな」
「モリア様と同列の男が………!!?」
「…な!! 何しに このスリラーバークへ!!!?」

ナミも七武海と聞いて驚いていた。

クマ「モリアの部下か?」
ペロ「………!! モ…モリア様……いや ゲッコー・モリアとは……!!
  もう関係ねェ!! 私は今 この島から…逃げ出すところで…」
クマ「旅行するなら どこに行きたい?」

「「「え〜〜〜〜〜〜!?
  世間話!!?」」」

ペロ「??…そんな事聞いて一体どう……………
  ———でも やっぱりバカンスなら…
  暗くて…湿ってて…怨念うずまく古城のほとりで
  呪いの唄でも歌って過ごしたい」

頭の中に思い浮かべながら言ったペローナ。

「答えた——!!」
「お気を確かに ペローナ様」

ペロ「はっ ペースにのせられたっ!!
  ふざけやがって………!!
  ——肩書のデカさにのまれるトコだった
  恐れるに足りねェ 私の能力をもって
  ヒザをつかねェ奴などいねェんだ………!!」

立ち上がるペローナに

クマ「………………」

くまは聖書を開く。

ペロ「…てめェの“影”も余程強ェんだろうな………くま!!!
  お前を仕留めて最後にモリア様への置き土産にして行こう
  “ネガティブゴースト”!! そして!! “特ホロ”!!!!」

一気に仕留めようと攻撃をするペローナ。

「うおー出たー ペローナ様の最強コンボ!!!」

だが——
パッと消えてしまう。

クマ「そう噛みつかれてはモリアの居場所も聞き出せん…」

くまは手袋をはめていた。
一瞬過ぎて周りは固まっていた。

くまの前にいたペローナごと
消えていたのだから……。

「「「??」」」

ナミ「………あのコは………?
  ??」

やっと気づいたゾンビは——

「………??」
「どこいった?? ペローナ様」
「ペローナ様ァ!!?」
「おい!! どうなった!!? ペローナ様が消えた!!」
「てめェ……!!! 我らがプリンセスに何しやがった!!!」
「許さねェぞ!!!」
「そうだ 許さねェ!! 絶対許さねェ!!!」
「でも腐れ恐ェ!!! 逃げろ————っ!!!」
「ひえ〜〜〜〜〜〜っ!!!!」

ゾンビ達はその場から逃げ始める。

くまの視線は上に向く。

ナミ「………………」

クマ「“泥棒猫”だな……“麦わら”の仲間………!!」

くまは一瞬でナミの目の前まで移動をして

クマ「モンキー・D・アリア ルフィの二名に
  他の兄弟がいるというのは本当か」
ナミ「!! えっ」

なぜここまで一瞬で来れたのかなど疑問はあるが

ナミ「………!! い…いるわよ
  エースでしょ?………それが何?」
クマ「成程…本当だったか…」
ナミ「何なの!? ルフィ達に用!? 目的は何!?
  本当に七武海!?」
クマ「何をしようとおれの自由」
ナミ「あ」

くまはナミには何もせず
その場を離れていく。

ナミは急ぎルフィ達のこの事を知らせに動く。
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