長編(ブック)

□第八十五話
5ページ/12ページ

フラン「おい!! どういうつもりだ!!」

ゾロ「……!! 悪ィ!! 刀が勝手に……!!」

『これで分かった……確実に何かいる……』

フラン「やっぱりゴーストの仕業か……?
  それとも超能力者か何かか……?」

ルフィ「………!! 誰かに触られた感覚はあったぞ」

ロビン「…さっき猛獣の唸り声を聞いたわ」

サンジ「クソ!!
  とにかくここが得体の知れねェ場所だって事は間違いねェ
  なおさらナミさん達が心配だ…!!!
  船は お前らに任せたぞ!!
  おれは島へ3人を助けに行って来る!!!」


サンジは手すりを乗り越えて島へ行こうとした瞬間――


サンジ「!? ほげ――っ!!!」

「「「え――っ!!? かっこ悪っ!!!」」」


サンジは船体に顔面からぶつかり

変な声を上げた。

そしてサンジの体はゆっくり持ち上がる――。


ルフィ「うわっ!! サンジが浮いてきた」

フラン「どういうこった!!?」


サンジの体は思い切り振り飛ばされ

端から端へと飛んでいった。


サンジ「どわ!!」


ルフィ「おいサンジ!!」


サンジ「………く…!! 何だ…今のは畜生!!」

ゾロ「お前「ほげー」って言ったぞ」

サンジ「うっせーてめェ!! 同じ目にあえ!!」

フラン「……おれ達を船からも出さねェ気か…!?」

ゾロ「目的が見えねェな…
  殺す気ならいくらでも攻撃できるハズだ!!」


見えない何かは何処に移動したのかわからずじまいだった。

しかし――


ロビン「!!! あっ」


ルフィ「ロビン!!!」


サンジ「どうしたロビンちゃん!!?」


ロビン「……!! 何かに!! 捕まってる……!!」


サンジ「おのれコノ好き勝手やりやがって!!!」


ロビンに引っ付いている何か…。

それはロビンを舐めているようで

抑えようと能力で対抗していた。

それはすぐに離れて行った。


ロビン「何だったの…?」


サンジ「大丈夫か? ロビンちゃん!!」


ロビン「ええ」


フラン「一体どうなってやがる…!!」

『っ!!』

フラン「アリア?」

『後ろから抱き着かれてる………っ』

フラン「何!?」


アリアは嫌そうな顔をしていた。


ルフィ「アリア!!」

『……気持ち悪い……っ 離して貰えるかしらっ!!!!』


アリアは思い切り肘を後ろに下げる。

それは唸り声を上げてアリアから離れる。

膝をついて自らを抱きしめるアリアに

ルフィが駆け寄る。


ルフィ「アリア!! 大丈夫か!!」

『ええ 大丈夫……』

ルフィ「くっそー!! アリアにまで!!」

『…猛獣の声は確かに聞こえた
 ……単なる人間ではなさそうね……』

ルフィ「猛獣ゴーストか!!?」

『ゴーストから離れてちょーだい……』


すると今度は突如波が荒れ始めて

船が大きく揺れ始める。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ