長編(ブック)

□第八十四話
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ウソップは立ち上がり十字架を向ける。


ウソ「じゃ お前オバケじゃねェんだな!? つまり!!
  人間なのか 人間じゃねェけど!!」

ブルック「ええ 私 オバケ大嫌いですから!!
  そんなものの姿見たら泣き叫びますよ私!!」

ナミ「あんた鏡見た事あるの?」


ナミは手鏡を持ってブルックに向ける。

すると――


ブルック「ギャ―――!! やめて下さい 鏡は!!」

ウソ「! え!? おい ちょっと待て!!」

ブルック「鏡は…!!」


ウソップはブルックを捕えて鏡に向かせる。

しかし


ウソ「お前何で………!! 鏡に映らねェんだ!!?」

ルフィ「ほんとかー!!? スゲ――な!!」

ウソ「バ…吸血鬼(バンパイア)か!!?」

『鏡に映らない?………』


アリアはふと考え始める。


ウソ「!!? い…
  よく見りゃお前“影”もねェじゃねェか!!」

ルフィ「うわ――!! 本当だ!!
  お前は実は何者なんだ――!!!」


ブルックの足元にあるべき“影”がない。

このことに再び恐怖が訪れる。

これをただ静観していたアリア、ゾロ、ロビン。


『(影がない……こんなことできるのって…)』


アリアには一人だけ思い浮かぶ人がいた。


ブルックはそんな騒ぎを聞いても

落ち着いてお茶を飲む。


サンジ「いや 落ち着くとこかよ!!!」

ウソ「こっちは騒いでんだぞ お前の事で!!!」

ブルック「すべてを一気に語るには…
  私がこの海を漂った時間はあまりに長い年月……!!
  私がガイコツである事と
  …影がない事とは全く別のお話なのです」

ルフィ「……………」

ブルック「続く」

サンジ「話せ!! 今っ!!」
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