長編(ブック)

□第七十六話
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一方――


地下通路――


海水にさらわれていくナミ達。


ゾロは刀を構えて何か手はないかと考える。

サンジも同じく頭を働かせる。

そげキングも死を覚悟するも生き足りないともがく。

チムニーとゴンベは手を取り合って必死に息を止めている。

ナミはすでに限界で気を失いかけていた。

アリアとチョッパーは力なく流されるまま――…。


「大丈夫!! 気をしっかり………!!
 死なせはしない!!!」


この場に声が聞こえてくる。

そして何かに引っ張られるように進んでいく。


この時サンジもゾロも見ていた

薄れる意識の中 優美な尾ヒレに長い髪…

まるで人魚伝説の様な……

夢なら冷めないでくれと――…。


だが現実は違う。


「「「「「「「『!!!?』」」」」」」」

ココロ「特急で行くよ!!
  しっかり息を止めときなァ!!!
  んがががが!!」


誰もが思った――

ジュゴンだと――…。


ロビンとフランキーは軍艦を奪った頃だった。


フラン「うははは!! 悪ィな 海兵諸君!!
  この船はおれ達の脱出に使わせて貰う!!
  さァ 護送船改め“脱出船”の大掃除完了だ!!」

ロビン「ええ」

フラン「あとは麦わら達を待つのみ!!」

ロビン「?」


ロビンは海の方を見て不思議に思った。

それはフランキーも――…


ココロ「死ぬんじゃ〜〜〜………」


フラン「何だ?」


ココロ「らいよ〜ア〜!!!!」

フラン「ギャ〜〜〜〜〜ッ!!!!」


海からココロが今まで見た事のない姿で現れた。
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