長編(ブック)

□第七十六話
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“ためらいの橋”――


スパン「ワハハハハ!! おい!! 見たか!?
  たった今 あの軍艦で暴れてた麦わらが!!
  コッパ微塵だ!!
  ワハハ ザマァ見ろ!!
  お前らの船長は死んだ!!」


フラン「……オイオイ…海兵ごと撃ちやがった……!!」


スパン「これが!!
  おれが発動した“バスターコール”の力!!
  これが正義だ!! カティ・フラム!!
  さァ!! ニコ・ロビンをこっちへ引き渡せ!!
  そうすればお前の罪を消してやってもいいぞ!!
  だいたい なぜお前がその女を守ってやる必要がある!!
  海賊でもあるめェし!! お前は!!
  お前ら凡人共を日々守ってやってる世界政府よりも!!
  その オハラの血を引く物騒女を信用するってのか!!? 
  我々に逆らえばお前もトムと同じ様に死ナバス!!!」


「「長官殿――っ!!!」」


スパン「ぼは!! も…もう 顔面はれるトコないぞ」


スパンダムを殴ったフランキー。

吹き飛ばされたスパンダムは立ち上がり――


スパン「ぐぬ!!!」


「象剣“ファンクフリード”を抜いた!!」

「アレは強ェぞ!!!」


スパンダムはファンクフリードに小声で――

ロビンに致命傷を与えろと言った。

それにこたえる様に一鳴き。


スパン「くらえ!!!」


フラン「!」


スパンダムは剣を振る。


スパン「”エレファントチョ〜ップ”!!!!」

「パオォ!!!」


フラン「!!」

ロビン「え」

フラン「…………!! この!!!」


フランキーはファンクフリードの鼻を抑えて 

ロビンへ当たらない様にした。


フラン「どこまでも…救えねェ野郎だ……」


スパン「………!! 止めた!!!
  !!! ファンクフリード!!
  てめェ 象のクセになに力敗けしてやがる!!」


そんなファンクフリードはフランキーに銃口を向けられていた。


フラン「この鼻をもとに戻せ……象!!」

「パオ」

フラン「眉間に砲弾ブチ込まれたくなかったらな!!」


スパン「そこで暴れて斬り裂いちまえ!!」


スパンダムの声など無視をして

ファンクフリードは鼻を剣先から元に戻す。


フラン「よォし それでいい……利口だ
  ニコ・ロビン 麦わら達はここへ来るか?」

ロビン「……………全員…必ず!!!」

フラン「おれはあいつらに全てを賭けたと言ったハズだぞ スパンダ!!」


スパン「何をォ!!?」


フラン「まさかこんな日が来ると思わなかった
  あの日おれに力があったら
  何がなんでもトムさんを奪い返したかった…!!
  エニエス・ロビー不落の神話を知る者達の
  …世界政府の強大さを知る者達の!!
  その常識を麦わら達はことごとくくつがえし進む!!
  仲間一人の為に誰一人躊躇なく世界を敵に回す!!
  胸のすく思いだ…!!
  今日までおれはトムさんの死を忘れた事はねェ!!
  あの役人のバカ顔が頭をよぎる度に…!!
  いつか奴をひねり潰してやりてェと願ってた!!!」


フランキーはファンクフリードの鼻を片手でつかみ

持ち上げて走り出す。


スパン「おい待て バカ!! やめろ ちょっと」


フラン「こんなふうにな!!!」


「バォ―――!!」

スパン「ほがァ〜〜!!!」


ファンクフリードとスパンダムは両方気絶。
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