長編(ブック)

□第六十五話
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裁判所 屋上―


ルフィは大きく息を吸い込んで これでもかと声を出す。


ルフィ「ロ〜〜〜ビ〜〜〜ン!!!
  迎えに来たぞォ〜〜〜!!!」


この声は「司法の塔」の中まで響き―


フラン「来やがった」

ロビン「ルフィ」

スパン「!!」


ルフィ「ロ〜〜〜ビ〜〜〜…ン〜〜〜!!!」


塔内では窓からその姿を確認した。


「長官殿!! 裁判所の屋上にて……!!
 “麦わら”をかぶった男が叫んでおります!!
 ……間違いなく あれが一味の頭
 “麦わらのルフィ”かと!!」

スパン「バカいえ!!
  さっき おれが見た時ァ…屋上にはブルーノが痛んだぞ
  見張ってたんじゃねェのか!?
  あのバカ 肝心な時に何してやがる!!!」


スパンダムは窓へと走り 姿を見る。


スパン「どうなってん……!!」


当のルフィは大きなおなかの音が鳴り始める。


ルフィ「……!! ああ…だいぶ暴れたからなァ……!!
  ……ハァ……ハラへった…こんな時の為の…」


ルフィはズボンの両ポケットに手を突っ込む。

それを取り出して―


ルフィ「べ〜〜〜ん と〜〜〜!!!」


骨付き肉を出して食べ始める。


ルフィ「…モヘッコイイギィウエップン!!
  (ポケットに入れといてよかった!!)」


バクバクと食べるルフィを窓から見ていたスパンダム。


スパン「!! あいつか…!! “麦わらのルフィ”」


目を見開いてルフィの周りを見ると―

ルフィの後ろの方で倒れているブルーノを見つける。


スパン「ブルーノ!!?
  まさか…そんなバカな事が………!!
  「CP9」だぞ……!!
  「六式使い」で……「能力者」……!!
  道力800を超える超人ブルーノが……!!
  あんな小僧に敗けたってのか!!?」


フラフラと窓から離れるスパンダム。
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