長編(ブック)

□第六十一話
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エニエス・ロビー 長官室―


スパン「――その後どうだ」


電伝虫で外の様子を確認するスパンダム。


【はっ!! 只今「本島前門」の門前にて
 カーシーとオイモが迎え撃っておる筈で
 全く問題はないかと!!】


スパン「……そうか 本島に侵入した“麦わら”は捕えたか?」


【はっ!! えー…目算ですが…およそ400くらいで】


スパン「400? 何の話だ!?」


【被害状況でありますっ!!】


役人や海兵に囲まれていたルフィは

どんどんなぎ倒して行っていた。


ルフィ「“暴風雨(ストーム)”!!!!」

「「「「ぎいやああああ!!!!」」」」


【あァ!? 被害状況!!?
 衛兵が400人もやられたってのか!!?】

「あ…いえ すいません 訂正しますっ!!!」

【当然だ!! 敵はたった一人だぞ!!
 衛兵はゴミじゃあるめェし
 そんなにやられてたまるかァ!!
 被害があるなら正確に伝えろ!!】


役人はどんどん倒していくルフィを見ながら

倒された人数を大まかであるが数える。


「えー 5……ニ゛―ン!!!」

【?】


役人は「500人」と訂正を入れようとしたが

飛んで来た海兵とぶつかり

それによってスパンダムには「5人」と伝わってしまった。


【5人!?……バカめ!! たった5人の間違いか………!!】


ルフィはどんどん先へと進む。

その道には役人や海兵が大量に倒れていた―…。


その状況は伝わることなく受話器を置くスパンダム。


スパン「………ふん どうやら“麦わらのルフィ”は
  戦えず島内を逃げ回っている様だな
  当然だ あの数の衛兵に向かっていくバカはいねェ!!
  もはや 時間の問題だ」


この段階でその報告に疑問を持ったのは一人だけだった―…。


「長官!! ルッチ氏の一行がご到着です」


スパン「帰ったか!! 通せ!!」


スパンダムの元にロビンとフランキーが到着したころ―…
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