長編(ブック)

□第六十話
2ページ/9ページ

その頃―

まだ嵐の中を走っていた暴走海列車 「ロケットマン」は―


フランキー一家のソドム&ゴモラ達とはぐれてしまっていた。


「はぐれた―――!!」

「えらいこっちゃ――!!」

「麦わらさん達がどっか行っちまった―!!」

「何てこった あのでっけェカエル!!
 ロケットマンを吹き飛ばしやがった―!!
 ――だが 進むのだ!! ソドム!! ゴモラ!!
 フランキーのアニキを救うべく急げ!!!
 “ロケットマン”はやがて帰ってくる!!
 おれ達ァ 線路を辿るのみ!!」


どうやら大きなカエルのヨコヅナにはじき出されたロケットマン。

後方についていたソドム&ゴモラは大きな影響もなく

線路の上を進めたようだ。


「おい!! 前を見ろ!!」

「どうした!!?」

「前方線路上に再び切り離された車両発見!!

 敵か味方か未確認!!
 ソドム!! ゴモラ 減速だ――!!」


線路の上に浮いている車両が見えたフランキー一家。

なるべくゆっくり近づいて行くことに―…。


そして脱線して進んでいくロケットマンの方はというと―…


ルフィ「うううわあああああ カエルお前ェ〜〜〜っ!!!」

「ゲロッ!!」

ルフィ「ゲロじゃねぇよ!! 食うぞコノヤロ――!!」

「ゲ!!」

ルフィ「せっかく もうすぐサンジ達に追いつくトコだったのに!!
  お前のハリ手で脱線しちまったじゃねェか!!」


ルフィの前にはヨコヅナ。

脱線させたヨコヅナに怒鳴っている。


車内では―


パウリ「おい 一体どうなったんだよ この「海列車」は!!」

ルル「線路からずいぶん外れたんじゃねェかい!?」

ザンバイ「ココロのばーさん
   エニエス・ロビーへはたどり着けるんだろうな!!?」


パニックになっているパウリー達。

それを聞きながら運転室で舵を握るココロ。


ココロ「うるっへーな 今頑張ってんらが…
  妙な海流から抜け出せねーんら!!」

ナミ「ココロさん 島の方角わかるの!?」

ココロ「あァ 一応 駅のある島の“永久指針”は
  標準装備してあるからね!!」

ナミ「じゃ平気!! 私が海を見るから操縦お願い!!」

ココロ「ん? おめェ……」

ナミ「私 “航海士”!!」

ココロ「そうかい そりゃ頼もしいね!! んががが!!
  その前に アリア ヨコヅナを呼んでくれ!」

『わかった!』


アリアはヨコヅナを呼ぶために窓から顔を出す。


『ヨコヅナ―!! おいで〜〜!!
 ココロさんが呼んでる―――!!』

「ゲロ!!?」


ヨコヅナは近くまで来る。


『大きくなって―…まァ…』

「ゲロゲロゲロロ!!」

ココロ「なァにが無事でよかったら
  別にアタシはさらわれたんじゃねェよ!!
  早とちりめ!!」

「ゲロ!!?」

チムニ「え!? ばーちゃん ヨコヅナと喋ってる!!」

『……ココロさんって…もしかして…』


アリアは少し考えた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ