長編(ブック)

□第五十八話
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第4車両―…


サンジ「おれ達を止める気か?」


ワンゼ「止めるよ――っ!! さっさっさー!!
   この海列車“護送任務”!!!
   こういう万が一の襲撃の為におれはいるんだよ――っ!!!
   罪人を解放したいんだったら
   このおれの「ラーメン拳法」に勝ってみろ!!」


キング「ラ……ラーメン拳法!!?」


ワンゼ「ラ……ラーメン拳法ぅ!!?」


キング「!!? あの野郎!!
  人をバカにしやがって!!!」

サンジ「のせられんなバカ 思うツボだろ!!」


ワンゼ「さっさっさーっ!!
  どうだった? アホのものまね」


フラン「落ち着きのねェ奴め!!」


フランキーは左手を構えてワンゼを狙って撃つ。

だが――…


フラン「!」


髪をかすめはしたが 避けられてしまった。


フラン「何だ!? 弾がかすったってのに
  顔色一つ変えねェあの余裕」


フランキーは本気で驚いていた。

のだが…


ワンゼ「し……心臓が飛び出るかと思った」


フラン「驚いてたのかよ!!
  ややこしい顔してんじゃねェッ!!」

「「あんなフザけた野郎はおれが!!」」

サンジ「待て待て!!」


今にも手を出しそうなフランキーとそげキングを止めるサンジ。


サンジ「お前らみてェにあいつのペースにいちいち翻弄されてちゃ
  時間をくうだけだ!!
  おれが手っ取り早く片付けてやるっ!!!
  何が腹立たしいって てめェがそれで
  “料理人”と名乗ってやがる事さ!!」


サンジはワンゼに言うと―


ワンゼ「?」


サンジ「てめェに言ったんだよ!!」


サンジはワンゼに蹴りかかる。

簡単に避けられてしまうが―


「「お前がのせられてんじゃねェか!!」」

キング「………!! だが見ろ!!
   サンジのケリを軽くかわした!!
   何だあの余裕の表情!!!」


ワンゼ「死ぬかと思った」


フラン「驚いてたのかよ!!」

キング「やめんかそのパターン!!」

サンジ「とにかく コイツはおれに任せて
  お前ら次の車両へ行け!!」


ワンゼ「行〜〜〜か〜〜〜〜〜せ―――ない〜〜〜よ〜〜〜〜〜っ!!
  “合金小麦粉” コネてっ!!!」


ワンゼは小麦粉を口に含む。


キング「またラーメン出す気かっ!!!?」


ワンゼは咀嚼して 鼻から思い切り出す。

それは勢いよく壁に突き刺さる。


キング「え!? うわあああっ!!!」

フラン「ささる!! 危ねェ!!!」


何とか避ける二人。


サンジ「やめろっ!!」


サンジはワンゼに蹴りを入れて止める。


ワンゼ「ちょいや!!」


飛んで避けるワンゼ。


フラン「上から回るぞ!!」

キング「ああ で!! では サンジ君 頑張りたまえ!!」


フランキーとそげキングは屋根の方から回る事にする。
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