長編(ブック)

□第六話
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『ルフィ! 遅いわよー!』

ルフィ「何でそんなに速ェんだ!?」

『ゾロー! 連れてきたわ!』

ゾロ「乗れ! いつでも出せるぞ」


サンジを抱えて船に乗り込み

ルフィも後を追って船に乗る。


『勝ったわね』

ルフィ「ぐぬぬっ…
  に…肉だけは勘弁してくれェ!!」

『しーらないっ 
 って二人とも起きてなかった?』

ルフィ「また寝ちまったのか」

『あら かわいいカルガモ』

カルー「クエッ」

『よろしくね!』

カルー「クエェ」


ウェンズデーとナミも船に乗り込み 

帆を広げて船を進める。


ルフィ「なァ!
  追手ってどれくらいきてんのかなァ!」

ウェン「わからない 
  B・Wの社員は総勢2千人いてウイスキーピークの様な町が
  この付近にいくつかあると聞いてるけど…」

ナミ「千人ぐらい来てたりして!!」

ウェン「ありえるわ
  社長の正体を知ってしまうことはそれほどの事だもん」


この時炎に包まれた海には一人の女が笑っていた。


「…ばかね…おとりなんて」


少しして朝日が昇り始めて川にも霧が出始めていた。

このころ起きた二人は―


サンジ「おいっ 何でだ!? 
   何で もう船出してんだ!!?
   待ってくれよ もう一晩くらい止まってこうぜ 
   楽しい町だし 
   女の子はかわいいしよォ!!」

ウソ「そうだぞ!!
  こんないい思い今度はいつできるかわかんねェぞ!!?
  ゆったりいこうぜ 
  おれ達は海賊だろ!? 
  まだ朝にもなってねェしよ!!
  戻ろうぜ おい 聞いてんのか!!!」


『元気ねェ』

ゾロ「おい ちょっとあいつらに説明を…」

ナミ「うん してきた」


二人はナミに殴られたようで気絶をしていた。

それをただ見守る私達。


そんな船に急に知らぬ声が響いた。


「船を岩場にぶつけないように気をつけなきゃね 
 あー追手から逃げられてよかった♡」


ゾロ「な!!! 誰だ!!?」


手すりに腰かけていたのは帽子をかぶった女だった。
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