長編(ブック)

□第六話
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ウェン「イガラム………!! 
  その格好は!?」

ルフィ「うはーっ おっさん ウケるぞ
  それ 絶対!!」

『ルフィ…笑わないのっ!』

ナミ「もうっ…ばかばっかり」


イガラ「いいですか よく聞いてください
  B・Wネットワークにかかれば今すぐにでも追手はやってきます
  ”Mr.5ペア”没落となればそれはなおのこと…!!
  参考までに言っておきますが今でこそ”七武海”である彼に賞金はかかっていませんが
  B・Wの社長 海賊クロコダイルに
  かつて懸けられていた賞金額は
  ”8千万ベリー”
  ところで王女をアラバスタへ送り届けて頂く件は………」

ルフィ「ん? 何だそれ」

ゾロ「こいつをウチまで送ってくれとよ」

ルフィ「あ そういう話だったのか いいぞ」

ナミ「8千万ってアーロンの4倍じゃない
  断んなさいよ!!」

『断れないわね…
 あのクロコダイルが私たちを逃すはずないわ』

ナミ「え?」

『ほら 抹殺リストに載っちゃたから!』

ナミ「―――!!!」

『なら 抹殺リストに載っていて
 王女様も危険となれば送っていきながら
 戦うしかないんじゃない?』


泣きながらうなるナミの背中をさすりながらなだめる。


イガラ「では王女 
   アラバスタへの「永久指針(エターナルポース)」を私に」

ナミ「エ…!? エターナルポースってなに!?」

イガラ「ん? ご存じないか
   言ってみれば「記録指針」の永久保存版 
   「記録指針」が常に次の島
   次の島へと船を導くのに対し
   一度記憶させた島の磁力を決して忘れず
   たとえどこへ行こうとも
   永久にその島のみを指し続けるのが
   この「永久指針」
   そしてこれはアラバスタの地の磁力を
   記憶したものです」

『へぇ…便利なものがあるのね』

イガラ「いいですか ビビ王女
   私はこれからあなたになりすまし
   さらに彼ら4人分のダミー人形を
   連れ一直線にアラバスタへと舵を取ります
   B・Wの追手が私に気を取られているスキに
   あなたはこの方々の船に乗り通常航路でアラバスタへ
   私も通ったことはありませんが
   確かこの島から「記録」を2.3たどれば行きつくハズです
   無事に……祖国で会いましょう」


私達は船着き場へと行きイガラムを見送る。


イガラ「では…王女をよろしくお願いします」

ルフィ「おっさんそれ絶対ウケるって!!!」

ゾロ「誰にだよ」

『ずっと言ってる…』

イガラ「では王女
   過酷は旅になるかと思いますが道中気をつけて」

ウェン「ええ あなたも」


イガラムは船に乗り船を進める。

少し経てば船も小さく見えてくる。


ルフィ「……言っちまった
  最後までおもしろいおっさんだったなー」

ウェン「あれで結構頼りになるの」


見送り終わり自分たちの船を出そうと後ろを向いた瞬間だった。

多くな爆発音と突風が背中に襲う。

振り向くと先ほどまでイガラムを乗せた船が炎に包まれていた。


『……これは…っ!』

ナミ「そんな…」

ゾロ「バカな…!! もう追手が…!!?」


ウェンズデーは動くことなく立ち尽くす。


ルフィ「立派だった!!!!」

ゾロ「ナミ!! ログは」

ナミ「だ…大丈夫 もうたまってる!」

『サンジくんとウソップ連れてくる!!
 ルフィ 手伝って!』

ルフィ「おう!」


私達は走って二人が寝ている家まで行き

部屋に着くとまだ夢の中の二人。


ルフィはウソップの鼻をつかんで引っ張っていく。


『ルフィ 少しは担ごうとは思わないの?』

ルフィ「ねェ!」

『そんなドヤ顔で言わないで…
 サンジくん! 起きて!』

サンジ「ムニャ…アリア さぁ〜ん……グー」

『駄目ね…よしっ!
 とりあえず急ぐわよ!』

ルフィ「おう!」


ルフィと同じくサンジの後襟をつかんで引っ張る。


ルフィ「人の事言えねェじゃん」

『うるさい! いいから急ぐわよ!! 
 先に船に着いたほうが次の食事を一皿分いただく! 
 よーいドンッ!!』

ルフィ「あ! ずりィ!! 負けねェ!!」


引きずられている二人が

遠心力やら何やらでいろんなところをぶつけて

その衝撃で自分の身に

一体何が起きてるのかわからずにいたのは言うまでもない。
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