長編(ブック)

□第六話
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ウェン「それはムリ!!
  助けてくれたことにはお礼を言うわ
  ありがとう」

ナミ「なんで? 王女なんでしょ!?
  10憶ぐらい」

『ナミ きっと国の情勢が悪いから
 王女だとしても出せないのよ
 そうでしょ?』

ウェン「……ええ」

『話を聞いてもいいかしら?』

ウェン「………アラバスタという国を?」

ナミ「ううん 聞いたこともない」

『平和な国とまでしか…』

ウェン「…昔わね」

ナミ「昔は?」

ウェン「ここ数年
  民衆の間に”革命”の動きが現れ始めたの
  民衆は暴動をおこし 国は今乱れてる だけど
  ある日私の耳に飛び込んできた  
  ”バロックワークス” 
  どうやら その集団の工作によって 
  民衆がそそのかされていることがわかった 
  でもそれ以外の情報は一切が閉ざされていて
  その組織に手を出すこともできない―――
  そこで 小さい頃から何かと私のお世話を焼いてくれている
  イガラムに頼んだの…」

ルフィ「ちくわのおっさんか」

『ルフィっ!!』

ルフィ「いてっ!」

『ごめんなさいね…続けて…』

ウェン「……何とか その噂のしっぽだけでもつかんで 
  このバロックワークスに潜入できないものかと…
  そうすればきっと我が王国を脅かす
  黒幕とその目的が見えてくるはずだから」

ゾロ「威勢のいい王女だな」

ナミ「でもバロックワークスの目的なら
  ”理想国家”を作る事なんでしょう?
  ……あ…まさか」

ウェン「そう 社長は社員達に
  理想国家の建国をほのめかしているけど
  その実態はB・Wの真の狙いは”アラバスタ王国の乗っ取り”!!
  早く国へ帰って真意を伝え
  国民の暴動を抑えなきゃB・Wの思うツボになる」

『そんな状況だったのね…
 どれだけ危険な事だったか…』

ナミ「なるほどね そういうことか…
  これでやっと話がつながった
  内乱中ならお金もないか」

ルフィ「おい 黒幕って誰なんだ?」

ウェン「社長の正体!? 
  それは聞かないほうがいいわ!!
  聞かないで!! それだけは!!!
  いえないっ!!
  あなた達も命を狙われることになる……」

ナミ「はは…それはごめんだわ
  なんたって一国を乗っ取ろうなんて奴だもん
  きっととんでもなくヤバイ奴に違いないわ!!」

ウェン「ええそうよ いくらあなた達が強くても 
  王下七武海の一人
  ”クロコダイル”には決して敵わない!!」

ゾロ「言ってんじゃねェか…」


ウェンズデーのこの言葉に

口をあんぐり開けて声にもならなかったナミとルフィ。

言ってしまった本人は口を手でふさぎ。

ゾロはあきれていた。


『クロコ…ダイルですって……っ』


顔を引きつらせてただただ時間が過ぎていく。

とそこに現れたのはラッコと鷲。

少し見合うと二匹はどこかへと飛んでいく。
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