ワンピースパーティ(ブック)

□第十五話
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すぐに宝物庫へ向かう5人。

レベッカ「———でも 何で直接言ってこないの?」
ロビン「クス……2きりになるとあなたが恐がると思って
 私とアリアを間に入れたんじゃない?」
レベッカ「意外とマジメ!?」
『こう見えて優しいから 安心して』

前に女子3人が歩く後ろで

レオ「そんな気を使えるタイプではないれす!!
 目のクマを見たらわかるれす!!
 こいつはヤバイタイプの人間れす!!」
ロー「………」

レオはローを棒でつついていた。

レベッカはたどり着いた部屋の扉を開く。

レベッカ「ここが宝物庫よ」
レオ「すっ…すごいれす!!
 これがドフラミンゴが長年貯め込んでいた財宝れすか!?」

部屋に大量の宝箱やお宝が入っていた。
ローは急いで部屋の中に入っていって
何かを探し始める。
アリアもそれの後を追う。

ロー「………」

キョロキョロと色んな宝箱を探すロー。
そして一個 何の変哲もない大きな宝箱を見つける。

ロー「!!」
『え? あれ?』
ロー「やっぱりあった………
 13年間——ずっとここに……」
『!?』
ロー「あの日の……」
『………』

アリアはその宝箱の側面にある血の跡を見つける。

『うそ……っ
 まさか……』

ローはその跡に触れる。

ロー「………コラさん………」
『っ………!』

アリアは口に手を当て
その目から溢れる涙を堪えようとしていた。

—コラ「センゴクさん ドフラミンゴは
 ドレスローザへは行かせない」
—コラ「ロー!! “オペオペの実”が手に入れば
 お前の病気は治るぞ!!」

最後に見た笑顔。

ローは泣きながら
膝をついて
必死に声を絞り出す。

ロー「……——コラさん……!!
 全部……全部終わったぞ……」
『………ロー……』

アリアもその宝箱に触れる。

『ローを生かしてくれてありがとう
 ロシィ………』

アリアは笑ってお礼を言った。

先ほどとは打って変わって
ローがしゃがみ込んで泣いていることに
ロビンもレベッカもレオも心配そうにかけよった。

ロビン「………大丈夫?
 アリアも」
『ええ』
ロー「ああ」
レオ「どうしたれすか? お腹痛いれすか?」
レベッカ「何かお薬持ってこようか?」
ロー「グスッ……いや…大丈夫だ……」

するとローはその宝箱に手をかけて
立ち上がると同時に持ち上げる。

『!?』
ロー「この宝箱おれにくれ!!
 中身はいらない!!
 箱だけ持って帰る!!」
『ロー!! 腕!! 血ィ!!!』
「「無理無理無理無理!!
 あなた昨日まで腕切れてたのに……
 そんな重いの持てないから!!」」
レオ「またウデ外れるれすよ!!」
『持って帰るなら能力で運んであげるから!!
 それ降ろしなさい!!』

ローはふらふらになりながらそれを持ち上げていた。

結局それを持って帰れたのか
どうか………定かじゃない。


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