長編3(ブック)

□第二百二十一話
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お金を集めた兵士達は急いで王宮へと戻った。
その時

—「タンク軍隊長 セビオの町に国王様が!!
 スクリーンに映っています!!」
—タンク「何だと!?」

全員がスクリーンを見ていた。

南の町 セピオ

—「国王様 わざわざ出向かれなくとも我々が!!」
—リク「逃げろ……」
—「!!?」

国民達もリク王の登場に

—「リク王様!! どんな理由があるや知れませんが
 我々はあなたを信じて……」

と次の瞬間
国民を斬ったのだ。
国王自らが……。

—リク「逃げろ……」

涙を流し にげろと声を絞り出す国王。
次に国王は弓矢を取り出し
矢に火をつけ飛ばした。

これに国民は唖然。
町は燃え 国民が一人犠牲となった。

—リク「やめろ……!! やめでくれェ!!!!」

国王は次に兵士へと剣を抜く。

—「リク王様 お止まり下さい!!
 何の間違いです!!?」

—リク「どけェ!! 近づくなァ!!
 私から離れろォ!!」

それは国王の意志で動いているものではなかった。

兵士を切り付け
国民達は悲鳴を上げる。

—タンク「国王様………?? 一体何を!??」

タンクは膝をついて泣いていた。

そんな南の町 セピオに一人の男が笑っていた。

—ドフラ「…………フッフッフッフッ
 ———まったく……フフフッ ひでェ 王だよ………
 ———さァ 夜はこれからだ 兵士達
 お前らも踊れ!! “寄生糸(パラサイト)”!!!」

突如兵士達の体も勝手に動き出した。

兵士達は国民を泣きながら襲い
国王も同じなのだと理解をした。
だが誰も止められなかった。

自分達が何かしたのか
と震え泣き叫ぶ国民達を上から見下ろすドンキホーテファミリー。

—トレ「んねー んねー
 もういいかな ドフィ!!」
—ドフラ「バカ慌てるな……フッフッフッフ!!
 もっと……!! 国中が恐怖に震え上がり!!
 リク王を心底怨みきった時だ!!
 ヒーローの登場はなァ………!!!」


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