長編2(ブック)

□第百十六話
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ハンコックはルフィと別れてニョン婆と話をしていた。

ハン「どうしたと言うのじゃ わらわは!!
  ルフィの頼みに逆らえる気がせぬ……!!
  ———つい 中枢に行くと……
  ——しかし 悪い気もしておらぬ………!!」
ニョン「それが“恋”じゃ!!!
  ——想うても会えニュ苦しみは
  やがてその者を衰弱させ死に至らしめる!!
  先代皇帝達は…その想いを押し殺し…身を滅ぼした
  あの男と共に行く決断はそなたの命を救う
  中枢へ行き“七武海”の称号を守ってくれれば
  この国を守る結果にもなり…モンキー・D・ルフィの手助けにもなる……
  ……どういう星の下に生まれてきたのか……
  通常…海賊が「大監獄」へ行きたいと願って行き着く手段など…
  捕まる他にないというのに……」

それから——
ルフィ達は出航準備を始める。

港には多くの女たちが集まっていた。

「出航は明朝じゃなかったの!?」
「行き先が変わったらしいわよ
 蛇姫様と一緒に中枢の船に乗るんですって!」

ルフィは船の先にいる蛇の鼻先に座っていた。

ルフィ「んじゃ お前ら! 色々世話になったな!!
  今度は仲間つれてまた来るよ!! あ いいのかな………?」
「あはは ルフィの仲間なら特別にいいんじゃない? あ」
「“いらっしゃったの巻”」

マーガレット達は賑やかな声のする方へと顔を向ける。
そこには——

ハン「誰じゃ 一体…わららの通り道に………
  子犬と!! 子アザラシを置いたのは!!」

「キ——♡
 蛇姫様よ———♡」
「申し訳ありません 私の責任で………!!」

ハン「お気をつけなさい……」

「なぜかしら いつになくお美しさが迸っていらっしゃる!!」
「セクシャルないたずらが留まる所を知らない!!」

ハンコックの登場に女達は大喜び。

ルフィ「おう!! 悪いな急で!!
  蛇女!! 一刻も早く行きてェんだ!!」

ハン「!」

ハンコックはルフィと目を合わせないように
顔を逸らす。

「だめよルフィ!! その呼び方 無礼!!
 ちゃんと蛇姫様と………」

ハン「ハンコックと……呼んで下さいまし」

「「「!!?」」」

顔を赤らめてそういったハンコックに———

「「「っキャ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」」」

女たちは更に熱を上げた。

ルフィ「ああ わかった ハンモック」

ハン「………ハンコックと………!!」

「へ…へ…!!
 蛇姫様が…笑顔!!? 何カラット!!?
 今の輝き何カラット!!?」

女たちは骨抜きになった。

ニョン「恋する女か
  ふふふふ わしにもあの様な時代が…♡」
「あれ? ニョン婆様 顔がすごく気色悪いわよ?」
ニョン「やましゃア!!!」

最期に乗ったハンコックは
船を出航させる。
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