長編2(ブック)

□第百十三話
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ルフィはマーガレットに頼んで服についてた花やフリルを外していく。

「“フリル”が嫌いなんて “男”は変な生き物だ………!!」
ルフィ「まー…うん 何でもいいや 取ってくれてありがとう」

更に包帯も外していくルフィ。

ルフィ「ほんじゃ おれ もう行くからよ
 とにかく仲間達に会わなきゃ落ちつかねェ」
「忙しないんだな」
ルフィ「おれと同じ様に…みんな生きてたらそれでいい!!
  生きてさえいりゃ何度だって戦えるんだ…!!
  どいつもこいつも超えてやるんだ!!!」

ルフィの頭に浮かぶ黄猿や戦桃丸にくま。
その勢いのまま逆立ちをして走って行く。

ルフィ「ウオオオオオ〜〜〜〜!!
  よーし シャボンディ諸島まで逆立ちで行ってやる!! これで強くなるぞ!!!
  あっ!! 船くれねェか!?」

急停止してマーガレットに問う。

「ホントに忙しないな……」

マーガレットはここの現状を話す。

ルフィ「船がない!? ここは……!! “凪の帯”!!?」
「——そうだ この女ヶ島は“凪の帯”と呼ばれる
 大型海王類の巣に囲まれた島だ
 ———だから航海者が立ち寄ることもまずないし
 奇跡的に漂流者が流れつくか…流れ着いてもほとんど死体」
ルフィ「——でもお前海賊団があるって言ったろ」
「蛇姫様の海賊船は“遊蛇(ユダ)”という
 獰猛な毒海ヘビが船を引いているから海王類にも襲えない
 アマゾン・リリーにある船はその一隻だけだ」
ルフィ「困ったな〜〜〜〜…!!
  風もねェし………イカダでも作って漕いで行くかァ??」
「そんなバカな」
ルフィ「よし!! イカダでも作って漕いで行こう!!」
「思いつくままか!!」

ルフィはそこら辺の木やツタを集めて
出来損ないのイカダを作り上げた。

ルフィ「できたァ〜〜〜〜!!」
「下手!! もう壊れそう!!」

それに乗っていたルフィは
壊れるイカダで海へ落ちていた。

ルフィ「ぎゃあああ〜〜〜〜…」

マーガレットはそんなルフィを助ける。

「……助ける義理もなかった………!!
 “男”は泳げもしないのか?」
ルフィ「あ———危なかった ちきしょー
  フランキーがいればな———…困った………!!」
「……困ったのは私の方だ……!!
 せめて遠くへ逃げてくれればいいものを…」

マーガレットは弓を引いてルフィを狙う。

「このまま馴れ合えば情が移ってしまう」
ルフィ「え……おいおいやめろっ!!」

矢をルフィへ飛ばすも
何とか避ける。

ルフィ「何すんだお前っ!! わっ」

矢は木を折ってしまうほどの威力だった。
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