長編2(ブック)

□第百八話
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「何と破格!! 美しい踊り子 パシア!!
 80万スタートで720万ℬという高額での落札なりました〜〜〜〜っ!!!」

更なる盛り上がりをみせるオークション会場に
ようやくたどり着いた天竜人 チャルロス——

「はー やっと着いたえ むふーん
 まだやってはいるもののもう終わりの方だえ〜」

「さて次はいかがでしょうかァ〜〜〜〜!?」

「お前がノロマだからだえ!! こいつ本当にムカツクえ〜〜〜〜っ!!
 おい コレついでに売って来い もういらんえ!!」
「すぐに手続きを!!」

奴隷を蹴りつけながらそういった。

「わちし“人魚”が欲しいんだえ〜〜〜〜
 今回も出てないかなァ〜〜〜」
「“人魚”はなかなか捕まる種族ではないらしいので
 今回も…出品されますかどうか……」
「これはチャルロス聖っ!!」
「早く席に案内するえ」

会場に入って来るチャルロスに皆が横目で見る。
アリアは深くフードをかぶって隠れる。

ナミ「また来たわ 「世界貴族」………!!」
サジ「逆らえば“海軍大将”がやって来るって奴か……」
『やっぱり人魚目当てか……』

壇上ではひと騒ぎ起きていた。
とある海賊の男が出て来た時だった——

「きゃ——っ!!」
「うわっ!! どうしたんだ あいつ……!!」

その海賊の男は口から血を流し
倒れたのだ。

ナミ「今…どうしたの?」
サンジ「舌を噛んだ…」
ナミ「!?」
サンジ「人に買われて悲惨な人生を歩むより
  ——今ここで死ぬ事を選んだ 場合によっちゃ利口かもな」
『…ええ』
ナミ「ねェ アリア!! どうにかして買えないの!?」
『チャルロスは“人魚”を求めてる
 という事は前代未聞の金額を叩き出してまで買うでしょうね
 2億なんて簡単に超す金額を——……』
チョッパ「どうしたらいいんだ!!」
『だから言ったわ 目を離すなって……』
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