長編2(ブック)

□第百二話
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大きな爆発が起きたスリラーバーク…。
そこに立つのはくまのみ……。

瓦礫にはローリング海賊団や麦わらの一味が倒れていた。
くまはルフィの元へと近づく。

クマ「………」

ルフィとアリアへと手を伸ばすくま。
そこへ―――…。

クマ「!」
ゾロ「”獅子歌歌”!!!」
クマ「!!?……ウ………!!」

くまの肩を斬ったのはゾロ。
その傷跡を見たゾロは目を見開いた。

ゾロ「!!?」

そこは機械である事が見て取れた。

ゾロ「…………!? てめェ……」
クマ「…………」
ゾロ「ハァ 一体………!! 
  …………!? フランキーみてェな改造人間か………!!
  いや…ハァ…硬度は鉄以上……!!」
クマ「…………」

くまは口を開き始める。
すると口の中が光始める。

クマ「……………!!?」

それはゾロへ向けて一直線に飛んでいく。
必死に逃げようと動き出すゾロ。

ゾロ「おあ!!!」

その威力はすさまじく
風圧で飛ばされてしまう。
近場の鉄は先ほどの攻撃で溶けていた。

ゾロ「………!! ハァ…ハァ……鉄が 
  溶けた…………!!」
クマ「改造人間……確かにそうだが
  ”サイボーグ”フランキーとはずいぶん違う
  おれは”パシフィスタ”と呼ばれる
  まだ未完成の政府の”人間兵器”」
ゾロ「…………!? パシフィスタ………!?」
クマ「開発者は政府の天才科学者Dr.ベガバンク
  世界最大の頭脳を持つ男……!!
  奴の科学力はすでに…これから人類が500年をかけて到達する域に
  いるといわれている」
ゾロ「―――そんな体をして…しかも”能力者”か
  さらに希望をそがれた気分だ………!!
  ……さすがにもう……おれの体もいう事をきかねェ
  ハァ………どうしても………!!
  ルフィの首を取っていくのか………!?」
クマ「―――それが最大の譲歩だ」
ゾロ「………わかった 首は…やるよ」

ゾロは膝をついて頭を下げ始める。

ゾロ「………ただし 身代わりの…… 
  このおれの命一つで!! 勘弁して貰いてェ………!!
  ………まだたいして名のある首とは言えねェが………!!
  ――やがて世界一の剣豪になる男の首と思えば
  取って不足はねェ筈だ!!」
クマ「……………そんな野心がありながら
  ……この男に代わってお前は死ねると言うのか」
ゾロ「………そうするほか…今 一味を救う手立てがねェ……!!!
  船長一人守れねェでてめェの野心もねェだろう 
  ルフィは 海賊王になる男だ!!!」
クマ「…………」

そんなゾロの言葉に黙ってられない男がいた。
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