長編2(ブック)

□第百二話
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サニー号は出航準備をしていた。

ルフィ「よし!! ゾロも起きたし!! 出るか海へ!!
  次の冒険行くぞ――!!!」
「「おォ―――!!」」
ローラ「気が早いのね もう船出すの?」

チョッパ「あれ!? ゾロ また包帯取ったな!?」
ゾロ「ああ 動きづらいからな」
チョッパ「動かさねェ為に巻いたんだ」
『いい加減大人しくしててちょうだい!!』

フラン「おめェらはブルックの船貰えよ
  舵と帆を直しといた」
ローラ「ありがとう 何から何まで世話になるわね!!
  あんた達は礼を言っても言い尽くせない大恩人よ!! 結婚してあげたいわ」
フラン「おめーは上玉だが 残念 おれがスーパーすぎてつり合わねェ」

「別れ難いなァ お前ら
 もう2・3日宴やってこうぜ!!」
ルフィ「だめだ!! 次”魚人島”なんだ!!
  おれ楽しみなんだ!! 面白ェ奴いるんだろうな〜〜!!」
サンジ「美しい人魚達とおれは戯れるんだゥン♡」
ブルック「人魚さんのパンツ 見せて頂いてもよろしいんでしょうか…」
「オイオイ バカな事言うんじゃねェっ!!
  人魚は………パンツなんかはかねェよ………♡」
「「!!!」」
「人魚達の美しさときたら!! かの海賊女帝ハンコックもたじたじってもんでよ……」
「「マーメイDO♬ マーメイDO♪」」
ロビン「下半身お魚じゃない?」

ウソ「何でお前ら詳しいんだ?」
「ああ 3年前ここへ来んのに通って来たからな!!
 サイコーだぜ 魚人島!!」
ナミ「ローラ あんた達 ”新世界”へ行ってきたの?」
ローラ「行ってたんじゃなくて 新世界生まれなのよ!
  私のママが海賊やっててね…………!!
  あ そうだわ…!!」

ローラは持っていた紙を破いて片方をナミへ渡す。

ローラ「――コレあげる
  ママの”ビブルカード” 特別よ?
  ナミゾウと私は姉妹分だからね」
「おおお!! よかったなオイ ローラ船長のママはスッゲー海賊なんだぜ!!?
 大事に持ってろよ きっと後で役に立つぞ」
ナミ「何? ”ビブルカード”って」
ローラ「え? 知らないの?」
「ローラ船長 ビブルカードは新世界にしかねェんすよ」
ローラ「あ そうなの?
  これはただの紙じゃないのよ 濡らしても燃やしても平気なの!
  自分の詰めの切れ端をお店に持ってくと それを混ぜて特殊な一枚の紙を作ってくれるわけ
  それが別名「命の紙」”ビブルカード”
  それを離れていく友人や家族に破って渡しておくの
  みてて! これは私のママから貰ったビブルカードね」

それを床に置くとゆっくりと動き始める。

ナミ「あっ動いた!!」
ローラ「離れたカード同士は世界中のどこにいても引き合うから
  私はいつでもママの方角はわかるってわけよ! 距離まではつかめないけどね」
チョッパ「へー不思議だなー そんなのいっぱいあんのかなー 新世界って!!」
ローラ「便利でしょ このママのビブルカードに私がサインしとくから
  いつか何かに困ったら これを辿ってママに会うといいわ
  その時は私も元気でやってたって伝えてね」

ルフィはその光景を見ていた。

ルフィ「おれとアリア それ一枚ずつ持ってるかもな
  もしかして……」
ナミ「今私もそう思った……前にあんたがエースに貰った白い紙…同じじゃない?」
ルフィ「そういう意味だったのか コレだ」

ルフィは帽子のリボンの所にあった紙を取り出す。
すると―――

「あ」
ローラ「ちょっと アンタ! それ見せて!!」
ルフィ「あり? ちょっとコゲて小さくなってる」
ローラ「…これは確かに”命の紙”……でも
  まだ言ってなかったけど この紙は持ち主の”生命力”も啓示するのよ!!
  これ…あんたの大事な人でしょ?」
ルフィ「ああ おれの兄ちゃんだ ってことはアリアのもこうなってんのか?」
ナミ「アリア―――!!!」

アリアはサニー号の中から出て来る。

『ん? どうしたの?』
ナミ「アリアの持ってるエースの”ビブルカード”もこんなになってる?」
『……っ! え……ええ』

アリアは腕にあるベルトから取り出すと
ルフィのと同様に小さくコゲていた。

『………』
ローラ「気の毒だけど
  この人の命!! もう…!! 消えかけてるわよ!!!」
ルフィ「えェ!!!?」
『………っ』

手元の紙を見続けるアリア。

エースの安否は一体――…。


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