長編2(ブック)

□第百一話
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「朝が来る!!!」
「全員 森へ逃げ込め〜〜〜〜〜!!!」
「畜生!! ここまできて!! 島中のゾンビの影を取り込むなんて!!」
「一撃で島を割るパワー!! 今のモリアの力はオーズを越えてる!!」
「もう助からねェ 逃げろ———!!」
「こっちの影へ!! ローラ船長!!
 死ぬつもりですか!!?」
「ローラ船長!!」
ローラ「死ぬか生きるか 二つに一つよ 
  どう転ぼうと構わないわ!! 私は もう……
  日陰には帰らない!!!」
「………船長…
 おい!! おめェら どこに勝機があるってんだよ!!
 勝てるわけねェだろ!! 敵は今千人力の化け物だ!!」
「おめェらの影だって入っちまってんだぞ!!?」
「時間だってもうねェし!!!」

ゾロ「見学なら黙って見てろ……!!
  モリアとの勝負には もうおれ達が勝ってる
  ——ただし 後は朝日が差すまで 時間との勝負
  モリアはその短時間をイカレたパワーでやり過ごすハラだ」

ゾロはそういった。
勝ったとは一体——…。

ルフィ「“ギア2”!!!」

ゾロ「おれ達の消滅が先か……!!
  モリアの自滅が先か……!!」

モリアはルフィへ狙いを定めて力任せに攻撃をするが
大きさの違いで俊敏性はルフィのほうが圧倒的だった。
モリアの腹へ——

ルフィ「“ゴムゴムのJETロケット”!!!」
モリア「オォ……」

モリアの腹に攻撃をした事で
無理やり詰め込んだ影は少しずつ出て行くことになる。
更に——

ルフィ「“JETバズーカ”!!!」
モリア「ブホォ」
ルフィ「“JETバズーカ”!!!」
モリア「ドあ!!!」

「どんどん解放されてく」
「あいつの支配下にある筈の影達がなぜ……!?」

ウソ「モリアの意識が薄れて 支配力が落ちてんだ……
  1000体の影なんてさすがのモリアにも制御しきれねェんだよ!!!」

モリア「ハァ ハァ アァ………!!」
ルフィ「ゼェ ゴムゴムの………!! ん!?」
モリア「“欠片蝙蝠”!!!」

ルフィの周りにコウモリが現れて
ルフィを囲む。

ルフィ「ハァ…ハァ…閉じ込められた」
モリア「砕けろ!!」

ルフィが入ったブラックボックスへ拳を振り下ろす。

「直撃!! 島を割ったパンチ!!」
「麦わらァ〜〜〜!!!」

それはボコボコに形を変えて地面に落ちた。

『………フフッ』

モリア「ハァ」

更にモリアはそれを踏み潰す。

「やめろォ!!!」

モリア「これは“洗礼”だ
  ハァ…ハァ…てめェみてェな…若僧が…
  この海ででけェ顔(ツラ)するとどうなるか……!!
  “七武海”に盾つくとどうなるか!!
分相応に生きろ!! 世の中ってのァ…!!
  出る杭が叩き潰される様にできてんだ!!!」

モリアは何度もそれを踏みつける
が——…。
それは割れて ルフィが出て来る。

ルフィ「若僧だろうが 出る杭だろうが…おれは…誰にも潰されねェ…………!!」
モリア「潰されねェ………!? そう言い切る根拠の無さこそが……
  てめェの経験の浅さを…」
ルフィ「ゴムだから」
モリア「!!?……………!!」
ルフィ「ハァ ハァ……すぐに全部吐き出させてやる………!!」

何度も立ち上がるルフィに驚く周り。
だが喜んでばかりもいられない——

数人が隠れていた場所に朝日が差し込み 発火してしまう。

「ぎゃあああ!! しまった!!」
「バカ!! しっかり日陰に入れ!! 消滅するぞ!!」
「助けて 手が……!! 消える!!」
「早くカゲに!! もう中庭やべェぞ!!!」

もうリミットはそこまで来ていた。
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