長編2(ﾌﾞｯｸ)
□第百一話
9ﾍﾟｰｼﾞ/9ﾍﾟｰｼﾞ
ｻﾝｼﾞ「そこまでだ！！」
ｸﾏ「！？」
ｻﾝｼﾞ「“粗砕(ｺﾝｶｯｾ)”！！！」
ﾁｮｯﾊﾟ「うおー！！ サンジ———！！」
ｳｿ「肉球でハジかれてねェぞ！！？
頭蓋骨なんかバキバキだ コノヤロー！！」
『いけない……サンジくんの方が骨折れちゃう…！！』
ｳｿ「はァ！？」
ｿﾞﾛ「……！！ てめェ 余計なマネ……！？？」
ｻﾝｼﾞ「……………！！！ おあああああ………！！」
ｳｿ「アリアの蹴りの時は大丈夫だったじゃねェか！！」
『そもそも普通の人間と能力者は分けて考えた方がいいわ
私の蹴りは骨なんてない 体自体が水だから
でもサンジくんの蹴りには骨があるでしょ』
ｸﾏ「“黒足の……サンジ”……お前がそうか……」
ｻﾝｼﾞ「……！？ 何だ！？ コイツの固さ……！！
顔は鋼造りか！！？」
ｳｿ「ひ…ひ…！！
“火の鳥星”！！！」
くま目掛けてウソップは攻撃を仕掛ける。
ｸﾏ「………“狙撃の王様”……
大それた通り名だ……」
それをはじき返すとウソップへ火は返って来た。
ｸﾏ「…やはりこれだけ弱りきったお前達を消した所で
何の面白みもない…政府の特命はお前達の完全抹殺だが…」
くまは両手を大きく広げて大きな肉球の大気を作り出す。
ﾅﾐ「“肉球”で弾いて…大きな大気の塊に圧力をかけてるんだ……
あんなに小さく圧縮されていく……！！」
大きかったそれはだんだんと小さくなっていた。
ﾛﾋﾞﾝ「あれ程の大気が元に戻ろうとする力は
……例えばものすごい衝撃波を生む 爆弾になる………！！」
ｳｿ「………！？ 爆弾！？……要するに爆弾作ってんのか？」
くまの手のひらより小さくなったそれを持って——
ｸﾏ「お前達の命は助けてやろう」
「「「「！？」」」」
ｸﾏ「そのかわり “麦わらのルフィ”の首一つ おれに差し出せ
その首さえあれば政府も文句は言うまい」
ｳｿ「！！！……仲間を売れってのか…」
アリアはルフィを抱きしめる。
守るように——…。
ｸﾏ「さァ…麦わらをこっちへ」
その言葉に全員で———
「「「「「「断る！！！！！」」」」」」
ｸﾏ「残念だ」
くまは持っていた爆弾を手放す———
ｸﾏ「“熊の衝撃(ｳﾙｽｽｼｮｯｸ)”」
「「「！！？」」」
大きな衝撃と風圧がスリラーバーク全体に響き渡った。